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もの申す ページ41
「ぼく完全に部外者ですけど、
一言いわせてもらっていいですか？」
「あ・・・はい」
「あなたのお子さん、すごく辛かったと思う。
恨みたいくらいだと思いますよ」
加奈さんはユノの言葉を聴いて、ぎゅっと唇をかんだ。
「もしぼくがあなたのご主人の立場だったら・・・
怒ったと思う。
”なんで相談してくれなかったんだ”って。
一言でも言ってくれたら、
もっといい方法を考えることだってできたのにって」
「・・・」
「いつ帰ってくるのか、どこにいるのか、
全然わからないってひどいです。
お子さんにどう説明すればいいの？
ご主人、相当悩んだはずですよ。
でも・・・あなたを責めようともしないで、
ひたすらお子さんと向き合ってるんです」
私は驚いていた。
ユノが、こんなに激しい口調で何かを言うのを初めて見た。
ユノにとって、
”家族”は本当に大切な存在なんだ・・・
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作者名：sai-sai
| 作成日時：2018年10月16日 22時
