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愛あるお説教 ページ20
「・・・で、
ユノはあきらめられんの？」
こん、とビールの缶を置いて、
コッシーがぼくを見た。
「・・・」
「オレ、思ったんだけど。
今ユノが言ったことって、
全部ユノが見たことでしかないんじゃない？」
「？」
理解できないという顔をしているだろうぼくに、
コッシーはさらにたたみかけてきた。
「相手の人に確かめたのか？
子どものことも、結婚のことも。
知り合いの子どもかもしれないだろ？
結婚してるとは限らないだろ？」
「それは・・・そうだけど」
「話せる環境がつくれるなら、まずは確かめろよ。
思い込みで自分の気持ちを殺してたら、
・・・いつまでたっても幸せになれない」
コッシーのその言葉は、
ぼくの心に深く突き刺さった。
あの日から止まったままのぼくの心に。
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作者名：sai-sai
| 作成日時：2018年9月2日 21時
