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3-8 ページ30
「あの、これってなんていうお花なんですか？」
気になって見ていた赤い花を指さして、私は言う。
「これは千日紅です。
別名ストロベリーフィールドっていいます」
「ストロベリー・・・かわいい名前ですね」
「和名は渋い印象なのに、英名だとかわいい響きですよね」
ふわっとその人は微笑む。
「ちょっと触っちゃったんですけど、かさかさしてるんですね」
「ええ。そこが魅力ですね。
ドライフラワーにもできるんですよ」
「へえ」
男の人がバケツから出して見せてくれたその花を、
私はじっと見た。
そばにおいて眺めたい。
そう思った。
「これ、ください」
「ありがとうございます。何本にしますか？」
「うーん・・・大きな花瓶はないから・・・
3本、かな」
「はい」
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作者名：sai-sai
| 作成日時：2018年1月30日 9時
