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2-6 ページ17
「中山さんって」
少し顔を赤くした五十嵐さんが私を見て言う。
「はい？」
「思ったより話しやすいんだね」
「え？」
「キリッとしてるし、キャリアウーマンみたいな見た目だからもっとキツイ人かと思ってた」
「・・・」
「あ、でも最近かな。ちょっと違うのかな？って」
「え」
「印象が柔らかくなって。おれ、今の中山さんも好きだよ」
「え・・・」
思わず五十嵐さんの顔を見る。
今・・”好き”って・・・。
「おれ、冗談とか酔った勢いで言ってるんじゃないよ」
「・・・」
「前から。初めて会ったときから、中山さんが気になってるんだ」
なんて・・・言えばいいんだろう。
黙っていたら、五十嵐さんが水をあおった。
「そろそろ出ようか」
「あ、お代出します」
「いいって。おれ一応年上だし」
おちゃめに笑って、五十嵐さんは伝票をひょいと持った。
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作者名：sai-sai
| 作成日時：2017年7月22日 23時
