東方フローリスト4～U-Know&Changmin (ページ13)

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「あ、中山さん！」

その日の帰り、花屋の前で声をかけられた。

振り向いたら、店の外の鉢をしまっていたユノさんが、手を振っている。

「こんばんは～！」

「・・・こんばんは」

「あれ。中山さん、笑ってます？」

「そりゃ笑いますよ。授業参観で自分の母親に手を振る子どもとまるで同じ」

後ろから来たチャンミンさんがあきれている。

「ええー？ふつうでしょ」

「普通じゃないです」

2人のやりとりを聞いていたら、よけいにおかしくなってしまった。

「今日はありがとうございました、とても好評で」

「ほんとですか？！よかった～、うれしいです」

ほんとにうれしそうに、ユノさんは笑った。

「あの、まだお花買えます？」

「だいじょうぶですよ」

「私もお花欲しくなっちゃった。フリージアとスイートピー」

「どうぞ！色はどうしますか？」

「うーん、黄色のフリージアもかわいいなあ・・・」

店内で少し悩んで、私は黄色のスイートピーとうすい紫のスイートピーを買った。