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2-12 ページ28
しばらく沈黙したあと、
ユノヒョンは満面の笑みで口を開いた。
「・・・ぽくらもうれしいです。
そんなうれしい報告を、ぽくらにしてくれたことが」
「不思議だけど、あなたたちに話したいって思って」
「なにがいいでしょうね。奥様の好きな花って知ってますか？」
「そうだなあ・・・かわいい感じの花かなあ」
僕はおもむろに2人のところに歩み寄り、
テーブルの上のほうにあるバラを1本とった。
「奥様、これと同じバラを買われてましたよ」
「ああ、そういえば飾ってあったなあ」
「ピンクのバラは女性を美しくするお花なんですよ」
「そうなんですか？」
「ええ。今の奥様にはうってつけのお花です」
「そうなんだ・・・
じゃあ、それと、あとこっちのピンクのバラももらおうかな」
「ありがとうございます」
合計3本の花束。
でも、その花にこめられた想いは、
きっと何倍も大きい。
その花束に、僕とユノヒョンはかわいいラッピングをほどこした。
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作者名：sai-sai
| 作成日時：2017年3月2日 9時
