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2-10 ページ26
「あのっ」
ひときわ大きいゴールドクレストを抱えようとしたとき。
後ろから声がした。
「はい？」
振り向くと、男の人が息をきらして立っていた。
「あの、まだお店やってますか？」
外のようすに気づいたユノヒョンが、僕らのところにやってきた。
「あれ、こんばんは」
「え、ユノヒョンのお知り合いですか？」
「知り合いっていうか・・・
ほら、カラーを買ってくれたお客様のご主人だよ」
「あ、そうなんですか？」
「松永っていいます。ええと・・・
妻がいつもお世話になってます」
「あ、いえ」
2人でまるっきり同じ返事をしてしまう。
「お店はまだ大丈夫ですよ、松永さん」
ユノヒョンはにっこり笑ってそう言う。
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作者名：sai-sai
| 作成日時：2017年3月2日 9時
