東方フローリスト2 U-Know&Changmin (ページ25)

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病院から帰って、

私は拓司にメールをした。

欲しい食材の名前をいくつか書いて、

少し行を置いて、

ひとこと添えた。

『新しい命を授かったみたいだよ』

「へえ、お昼ぐらいに来たんだ、あのお客様」

ほうきを動かしながら、ユノヒョンが言う。

「はい、”今日は行くところがあるからまた今度”って言ってました」

僕はそのとき彼女に感じたことをユノヒョンに話してみた。

「へえ、チャンミンにはそう見えたんだ？」

「変な意味じゃなくて、前よりきれいに見えたんです、ほんとに」

「そっかあ。
　・・・なにかいいことあったのかな、ほんとにね」

そろそろ閉店の時間。

明日の朝早い注文はないので、今日は片付けに少し余裕がある。

窓の外の空は、こっくりとした藍色だ。

「チャンミン、このあと予定ある？ないならご飯食べに行こうよ」

「いいですよ」

「ぽくがごちそうするからね～！何食べよっかな～」

るんるんしながらつり銭をしまうユノヒョンを見て笑いそうになりながら、

僕は外の鉢を中にしまい始めた。