東方フローリスト2 U-Know&Changmin (ページ20)

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「今見ていて気になったお花があるんですけど、いいですか？」

「はい、どれですか？」

「あのお花です」

お店の中心に飾られた切花。

テーブルの上の淡いピンクのバラを私は指さした。

「これですか？」

1本とって、チャンミンさんは私に見せてくれる。

「わ、・・すごいきれい」

「いい色ですよね。僕も好きです」

「いいですよね・・・
　うん、これ、3本ください」

「ありがとうございます。お家に飾るものですか？」

「はい」

おつりのあとに手渡されたお花は、包装紙ではなく、

セロハンでラッピングされてリボンがかけられていた。

「え？あのこれ・・・」

「おわびです。お待たせしちゃったので」

「え・・・」

ためらう私に、ユノさんがにっこり笑って言った。

「こちらの気持ちだから。受け取ってやってください」

「・・・はい。ありがとうございます」

2人はお店の外に出て見送ってくれた。

すごくささいなことだけど、

とてもうれしい。

まるで大きなプレゼントをもらったような気分で、

私は家に向かった。