プリズム～君と過ごす毎日（オリジナル） (ページ22)

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no.22 ページ22

「ん？なにか悩んでる？」

「・・・」

「まぁ悩むよね。家は大事な要素だからな」

「はい・・・」

「じゃあ、おれからひとこと、いい？」

「はい？」

「おれは～、真由ちゃんと一緒に住めたらサイコーなんだけどなあ～」

おどけた調子でほおずえをつきながら言う颯太さんが、年上なのに、

かわいく見えてしまった。

「・・ふふ」

「ん？なに？！」

「颯太さん、かわい」

「ええ～？おれかわいくはないよ」

言うなら男前にしてよと憤慨する颯太さんに大笑いしながら、

私はこの人と一緒に暮らせたら毎日が楽しいかもなあと感じた。

タクにもし会っちゃったら胸が痛むだろうけど、

この人が家にいてくれたら元気でそうだな。

「あの」

「ん」

「その話・・・オッケーです」

「え！ほんとに？！」

「うん」

「マジでえ～？！やった！！」

テーブルをぺしぺし叩きながら颯太さんは喜んでいる。

その姿がかわいらしくて、私はまた笑ってしまった。

「ん！今度はなに？」

「なんでもないよ～」

「いーや！なんか思ったでしょ！」

ほんとにもー、とぶーたれてる颯太さんは、

年上の男の人だけど本当にかわいかった。