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no.125 ページ23
「颯太さん」
「ん?」
「私、バイト先の社員登用試験受けてみる」
「・・・ほんと?」
「うん。今日はこれから研修なんだ」
「そっか」
「店長は私なら大丈夫って言ってくれてるけど、気を抜かないで頑張ってみる」
「ん、無理しないようにね」
私を見つめる颯太さんの目は、とても優しかった。
「それで、・・・あの」
「ん?なに?」
「颯太さんが韓国に行くって話・・」
「あー、あれね・・・」
「私、待つ!」
颯太さんの話をさえぎって、私は大きな声で言った。
「何年かかってもいい、私は颯太さんを待つから!
ほんとは一緒に行ければいいんだろうけど・・・
私、ここでできる精一杯のことをやってみたい。
だから、一緒には行けない。。。」
「・・・・・・」
「颯太さん・・・待ってても、いい?」
無言の時間が流れる。
どうしよう、何も言われない・・・
もしかして待たなくてもいいとか・・・?
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作者名:sai-sai | 作成日時:2016年10月22日 22時