クラシック～Changmin (ページ8)

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vol.8 ページ8

「あなたの名前、なんだったっけ？」

「私ですか？私は櫻井莉央、っていいます」

「リオ？・・・どっかの都市みたい・・・変」

「ちょっ、なんですかそれ！」

とんでもないことを言うのでツッこんでしまった。

気を悪くしたかなと思ったけど、彼は大笑いしている。

「ごめんごめん。リオさんは何歳？」

「26歳です」

「じゃあ、僕と同じだ」

「あなたも26歳なんですか？」

「うん。いいよ、敬語なしで」

「はい、あ、うん。あの、あなたのお名前は？」

「あー・・・」

そう言ったきり、彼は黙ってしまった。

名前を聞いちゃまずかったのかな・・・

「・・・マック」

「え？」

「僕はマック、だよ」

「マック・・・？近所におんなじ名前のワンコが」

「犬と一緒にするな！」

「だってマックって！面白い名前だね～」

「うるさいなあ、リオだって相当だろ」

「普通ですよーっだ」

歳が一緒という共通点が見つかったからか、

私とマックは幼なじみみたいにしゃべり出した。

日付けがとうの昔に次の日になっているのも忘れて。