クラシック～Changmin (ページ17)

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vol.17 ページ17

次の日、いつもどおりに起きて私は朝ごはんの準備をしていた。

テレビのニュース番組が7:00を知らせている。

『は～い、それでは今日のエンタメコーナー、最初はこの話題です!』

軽快でかわいらしい女子アナの声のあと、

かっこいい音楽が流れ出した。

『日本でも大人気の韓国出身デュオ、東方神起のライブツアーがスタートしました！
　昨日は初日でしたが、お2人ともパワー全開で開場は大盛り上がりでしたよ！
　このあとのツアーも楽しみですね☆』

へえ・・・昨日お花を届けたアーティストってほんとに人気なんだ。

お味噌汁を作りながら、私は気にするでもなくその話を聞いていた。

『東方神起のお2人からメッセージをいただいてますよー！』

『こんにちは、東方神起です！』

『今年も日本でまたツアーをやれるのでうれしいです！』

『今回のツアータイトルになっているアルバムは、僕らが感じてきたことや、
　僕らの成長をたくさん見てもらいたくて、これまで以上に頑張りました』

・・・え？

思わずテレビに向き直った。

今、今の声・・・

あわてて駆け寄り、テレビの前に座り込む。

隣の男の人と笑いながら話す、その声。

「マック・・・？」

通るけど穏やかな響き。

・・・間違いない。

この声だ。

マックは、・・・”東方神起”のメンバー？

でも・・そんな名前、どこにも書いてない。

書いてあるのは”ユンホ””チャンミン”という文字だけ。

「どういうこと・・・・・・？」

沸騰しかかっているお鍋のことも忘れ、

私は呆然とテレビの前に座り込んでいた。