クラシック～Changmin (ページ2)

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vol.2 ページ2

え・・・

男の人の声だ。

旦那さん出ちゃったかな？

「あの・・・」

『どちらさまですか？』

これ、もしかして韓国語？

玲ちゃんが旦那さんと話してた言葉と似てる・・・

え、私全然わかんないよ！

「え、えーと・・・」

沈黙が走る。

『・・切るよ』

ん？なに？と思っている間に、

ぷつんと電話が切れた。

あわててもう一回かけ直す。

『・・もしもし？』

さっきと同じ声が、少しイライラした調子で出た。

「あ、あれ・・・？」

『あなたは誰ですか？』

「あ、あの・・・
何言ってるかわかんないんです」

通じるはずもないのに日本語でそう言っていた。

「わかんないんですか」

「？！」

なななに、この人・・・？？

韓国語話してたと思ったら、

突然日本語になった？

「も一度言います。あなたは誰ですか？」

「あ、・・・私は櫻井莉央といいます。
えーと、パク・玲さんのお電話にかけているんですが・・」

「人違いですね。ぼくはそんな人知りません」

にべもない言い方に、少しムッとした。

「ちょっと、その言い方はないでしょう？」

「間違ったそっちが悪いんでしょう？
ちゃんと番号確かめてください」

くう・・・

正論だけに余計ムカっとする。

「わかりました。すいませんでした！」

そう言ってぶちっと電話を切る。

「もー、なにこいつ」

ちょっと低めの声。

いい声だと思ったけど、

性格はサイアクそうだ。

今度はしっかり確認して電話しなきゃ。

「あー、国際電話ってややこしい」

私は再び玲ちゃんの書いてくれた電話番号のメモとにらめっこする。