陽と蒼～赤編～ (ページ9)

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夕日のせい2 ページ9

『遥毅～パパの肩車の眺めはどーですかね？』

(たかい！でものんちゃんのほーがもっとたかい！)

『それはそやな、笑笑
あいつのでかさにはかなわんわ笑』

｢えっ、と、卵、でしょー
あ、今度餃子するー？｣

『え、したい！』

｢じゃあ、ニラも買っとくねー｣

『よっしゃー！』

(わ、パパ！て、はなさんとって！おちるー！笑笑)

『おぉ、ごめんごめん笑』

｢笑笑｣

あ、あのコーナー……

(パパ！あれ！お菓子！！欲しい！！)

あー反応しちゃった。最大の難関スポットに

『ママ、買って大丈夫？』

｢うん、1個ね
遥毅？1個やからね？約束できる？｣

(うん！)

さーて、この、1個を守れるかなんよね
パパに頑張ってもらおう。

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大毅side

心遥がここのコーナーに来た時

顔がくもった

ここでいつも遥毅と戦ってんのやろか

(パパ！どれがいーかなー)

『んー？どれも美味しそーやけどなぁ、？』

(んー、これ！)

『お、じゃー、これにしよか？』

(あ、でもこれもほしー！)

『えーでもママ、1個ーって言ってたやん』

(えー、どっちもがいいのー)

『あかんよー』

(むー、はるきどっちもほしーもん)

『もう一個はまた今度買おー？
それじゃあかへん？』

(はるきは、いま2こ買いたいのー)

『約束守らへんのー？』

(2こー！)

『どしたん？遥毅いつもいい子やのに』

(う、(泣))

これか、心遥が困ってるのは、

『泣いてもあかんで、』

1個買っても2個買っても金銭的には大丈夫なんやけど、

自分らが1個にこだわるのは、将来のために
遥毅にお金の価値を考えられる人になるため、

だけど、

(いやー、買って！(泣))

(はるき、2つかう！(泣))

あかん、泣いてしまった