7話 ページ7
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ぎぃ、ぎぃとブランコの
なんだか子供に戻ったみたいで、不思議な気分になる。
顔の火照りもおさまったし、と快斗くんの方をちらっと見る。
ふと、気になったことを聞いてみた。
「快斗くんてさ、なんでちっちゃいときから手品とかできたの?」
小学校低学年のころであんな手品をできるのはすごいと思う。
テレビでしか見たことなかったし、友達も手品ができるなんて子、中学にあがってもいなかったのに。
「俺のおやじ、黒羽盗一っていって、すげーマジシャンだったんだ」
ああ、納得。小さいころから教えてもらっていたのか。
にしても父親がマジシャンなんてすごい、なんだか遠い世界の話みたいだ。
けど、少し引っかかる。
だった、ってどういうことなんだろう。
「俺のおやじ、8年前にショーで死んだんだ」
そう言った快斗くんの目は、悲しげに揺れた。
8年前、というとわたしが快斗くんに出会ったあとだ。
とんでもない地雷だったのかもしれない。知らなかったとはいえ申し訳なかった。
「ごめんなさい…嫌なこと、思い出させちゃった」
「なんでおめーが謝んだよ」
わたしのおでこをこづいたあと、にっと笑った快斗くんはブランコの立ちこぎをする。
「おやじが死んだこと思いだしても、もう泣いたりしねーよ
ま、もうおやじのショーが見れねぇのは残念だけどよ」
そう言って高くこいだ快斗くんは、前を見ていて。
いつまでも過去に囚われているわたしには、あまりにも眩しく思えた。
やっぱり快斗くんは、わたしに出来ないことが出来る。
ブランコの立ちこぎも、猫を助けるのも、手品も、…前に進めるのも。
わたしは、どれも出来ない。
1人で何も出来ない。だからわたしは、振り向くことしかできないのだろうか。
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みすと(プロフ) - わあああ返事遅くなってすみません(;; ) わたしも見ました、何回みても最高ですよね… こちこそ読んでくださってありがとうございます! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
なな@鬼滅あんスタ(プロフ) - 昨日のロードショー見て来たのはうちだけじゃないハズ((((作者さんありがとうございます... (2020年4月18日 9時) (レス) id: 967fb8e362 (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 加々知 零さん» 黒羽快斗くん夢、書くのとても楽しかったです(つω`*)小説読んでくださりありがとうございます! (2019年7月2日 22時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
加々知 零 - 。゚(゚´ω`゚)゚。快斗×夢主がヤバイよぉぉお!! (2019年7月2日 21時) (レス) id: b33ef74fc2 (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 最後のセリフは絶対これで終わろう!って考えていたのでそう言っていただけて嬉しいです!本当に読んでくださり感想までお聞かせくださり、ありがとうございます!また何か書き始めたら覗いてってください(^^) (2019年5月31日 19時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすと | 作成日時:2019年5月8日 21時