27話 ページ27
○
「んー、病院行った日に会ったり、この間は学校に会いに行ったよ」
とりあえずあった事はこのくらい。
数週間で会える回数はほんと少ないのだ。近所といえる距離でもないしなあ。
「会いに行ったの!?Aにしては大胆じゃない」
「え、ああ…えっと、話したいことあったから」
「何!?告白でもしたの!!?」
「してないよ!!」
なんでこう恋愛に結びつけていくのか。勝手に初恋とか言ってるし。
蘭ちゃんに助けを求めようと目線を移したけど、なんと蘭ちゃんも興味津々だった。こりゃだめだ。
初出勤だって日に、早速バイト先でいろいろバレてる。
「何しに行ってたの?」
オイオイ蘭ちゃん、蘭ちゃんまで質問してくるの!?
恋愛脳な2人からの熱視線に観念して、わたしはちゃんと話した。
「家族のこととか隠してたから…ほんとの事言いに行ったの
隠しごとしたくないなって、思ったから」
「うんうん、それで?」
突然違う声が聞こえてきたとおもえば、梓さんまで隣で話を聞いていた。
もうここに味方いないんじゃないかな。
「梓さん!Aは違うって言うけど、これ恋よね!?」
「うん、恋だと思う」
園子ちゃんは梓さんまで巻き込んで話を進める。
梓さんまで味方につけたな…
「いーかげん素直になりなさいよ!
ずっと言ってたでしょ、それは恋だって!!」
『それって恋じゃない!!』
『それは恋よ、こ・い!!』
前に園子ちゃんが言ってた言葉を思い出す。
「相談ならいつでも大歓迎だよ!ね、マスター、安室さん!」
梓さんがマスターや安室さんにまで話を振った。
2人ともウェルカムな姿勢だった。
「えっ!?いやいやそんな、大層な話では…」
手をぶんぶん振って遠慮する。もうわたしの話は全部筒抜けだ。
「で、A、好きなんでしょ?その男の子のこと」
蘭ちゃんに問いただされる。
快斗くんの姿を思い浮かべたとき、わたしの顔が真っ赤に染まった。
熱くて恥ずかしくて、持っていたお盆で顔を隠す。
…どうやら、これがわたしの答えみたいだ。
わたしは、快斗くんのこと、好きみたいだ。
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みすと(プロフ) - わあああ返事遅くなってすみません(;; ) わたしも見ました、何回みても最高ですよね… こちこそ読んでくださってありがとうございます! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
なな@鬼滅あんスタ(プロフ) - 昨日のロードショー見て来たのはうちだけじゃないハズ((((作者さんありがとうございます... (2020年4月18日 9時) (レス) id: 967fb8e362 (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 加々知 零さん» 黒羽快斗くん夢、書くのとても楽しかったです(つω`*)小説読んでくださりありがとうございます! (2019年7月2日 22時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
加々知 零 - 。゚(゚´ω`゚)゚。快斗×夢主がヤバイよぉぉお!! (2019年7月2日 21時) (レス) id: b33ef74fc2 (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 最後のセリフは絶対これで終わろう!って考えていたのでそう言っていただけて嬉しいです!本当に読んでくださり感想までお聞かせくださり、ありがとうございます!また何か書き始めたら覗いてってください(^^) (2019年5月31日 19時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすと | 作成日時:2019年5月8日 21時