25話 ページ25
○
「それじゃあとりあえずこのエプロンつけて、まずは料理運んでみるとこからやってみようか」
「はいっ!」
今日は、ついに初めてのアルバイトの日。
放課後すぐの夕方。
ここの看板娘である梓さんに、お客さんがいない今、みっちり教えてもらっているところだ。
いかんせんアルバイトなんて初めてだから、慣れないことばっかりで既にクタクタなんだけど。
「お盆持って、乗せて…」
ひとまず
「ひい、すごいカチャカチャいう…」
「初めてだしプルプルしちゃうかもしれないけど、慣れてきたら全然大丈夫だから!」
サービス業ってやっぱ大変だなあ。
次から飲食店とか行くときいつもありがとうございます、って気持ちでいっぱいになるだろうな。
「けどほんと、アルバイトの子増えてくれて助かりましたね安室さん!」
わたしがお盆持ちながら歩き回って練習していると、梓さんが安室さんに話を振っていた。
「そうですね、夜とか閉店作業に手間取ることもあるので、僕らも楽になりますね」
「安室さん定期的に無断欠勤とかするんですもん、ほんと
梓さんも苦労してそうだなあ、と苦笑い。
役に立つためにも、はやく仕事覚えなくちゃ、と意気込む。
するとからんからん、と鈴の音が響いた。
やばい、わたしまだロクに料理運べないのにどうしよう。
ぎこちない動きでお客さんのほうに向くと、わたしはびっくりして目を見開いた。
「やっほーA!調子どうー?」
「遊びに来ちゃった」
園子ちゃんに蘭ちゃん。
今日が初めてのシフトだって言ってたから、様子を見に来てくれたようだ。
来てからずっとド緊張してたわたしは、安心感から頬がゆるんだ。
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みすと(プロフ) - わあああ返事遅くなってすみません(;; ) わたしも見ました、何回みても最高ですよね… こちこそ読んでくださってありがとうございます! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
なな@鬼滅あんスタ(プロフ) - 昨日のロードショー見て来たのはうちだけじゃないハズ((((作者さんありがとうございます... (2020年4月18日 9時) (レス) id: 967fb8e362 (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 加々知 零さん» 黒羽快斗くん夢、書くのとても楽しかったです(つω`*)小説読んでくださりありがとうございます! (2019年7月2日 22時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
加々知 零 - 。゚(゚´ω`゚)゚。快斗×夢主がヤバイよぉぉお!! (2019年7月2日 21時) (レス) id: b33ef74fc2 (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 最後のセリフは絶対これで終わろう!って考えていたのでそう言っていただけて嬉しいです!本当に読んでくださり感想までお聞かせくださり、ありがとうございます!また何か書き始めたら覗いてってください(^^) (2019年5月31日 19時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすと | 作成日時:2019年5月8日 21時