16話 ページ16
○
「ちょっとA!いいかげんため息ばっかついてないで、何かあったのか言いなさいよ!」
いじめられたの!?と心配してくれる蘭ちゃんは天使かな。
大丈夫、これは完全に自分で引き起こした問題である。
「いやうん、それがさあ…」
わたしが口を開いたとき。
「あれっ、蘭姉ちゃんにA姉ちゃん!」
後ろから声をかけられた。
「あっ、コナンくん!」
蘭ちゃんが笑顔を向けている相手。
蘭ちゃんちで生活している、江戸川コナンくんだ。
「それよりA姉ちゃん、どうしたの?
なんだか落ち込んでるみたい」
相変わらず人のことよく見てるなあ、と感心してしまう。
というか小1にまでわかりやすいくらい顔に出てんのかなあ。
わたしはコナンくんに助けを求めるようにへなへなと力なく座りこんだ。
「えっ、ちょ、A!?」
「大丈夫!? A姉ちゃん!」
わたしが急に座りこむもんだから2人が心配してかけよってくる。
「蘭ちゃん、コナンくん
いいバイト先、知らない…?」
はあぁ、と盛大なため息をついて膝に顔をうずめる。
2人からは えっ、?という声が。
予想外の問だったようだ。
するとコナンくんがあっ!と声をあげた。
「僕、知ってるよ!いいバイト先!」
コナンくんがこっちこっち、と手を引いてくる。
そっちは蘭ちゃんの家とか私の家とかある方向だけど…
「ここだよ!」
目の前の建物の看板には、『喫茶ポアロ』の文字。
ああ、蘭ちゃんちの下にある喫茶店。
「そういや入ったことなかったな」
「ここのメニューどれもおいしいし、お店の人はみんないい人だよ!」
コナンくんはにこにこ笑っている。笑いながら手を引いてくる。
すると蘭ちゃんが私の背中を押して、お店の中に連れこまれた。
「そーだ!Aと来たことなかったよね!入りましょ!」
「え、ええ、わ、ちょっと」
からんからん、という鈴の音と一緒に、ほとんど押し込まれるかたちで入店した。
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みすと(プロフ) - わあああ返事遅くなってすみません(;; ) わたしも見ました、何回みても最高ですよね… こちこそ読んでくださってありがとうございます! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
なな@鬼滅あんスタ(プロフ) - 昨日のロードショー見て来たのはうちだけじゃないハズ((((作者さんありがとうございます... (2020年4月18日 9時) (レス) id: 967fb8e362 (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 加々知 零さん» 黒羽快斗くん夢、書くのとても楽しかったです(つω`*)小説読んでくださりありがとうございます! (2019年7月2日 22時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
加々知 零 - 。゚(゚´ω`゚)゚。快斗×夢主がヤバイよぉぉお!! (2019年7月2日 21時) (レス) id: b33ef74fc2 (このIDを非表示/違反報告)
みすと(プロフ) - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 最後のセリフは絶対これで終わろう!って考えていたのでそう言っていただけて嬉しいです!本当に読んでくださり感想までお聞かせくださり、ありがとうございます!また何か書き始めたら覗いてってください(^^) (2019年5月31日 19時) (レス) id: 2f6679e490 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすと | 作成日時:2019年5月8日 21時