29年【開き直ってテンションMAX!!!】 ページ32
amuro side
「バーボン、そいつに近づくんじゃねぇ。」
まさか彼がジンを助けたお人好しの一般人だったとは。彼が逃げるように行ってしまうと、ジンは銃を下ろした。
「どういうことですか?」
「…テメェがあの人と知り合いだったとはな。」
「ポアロの常連です。」
ただ、助けられただけで、あのジンがこれだけ気に入るはずがない。警察を呼ばなかったから?銃創をみても怖がられなかったから?
彼の事を調べたが何一つ出てこなかった。
まるで幽霊だ。
「…あの人の事を探ったりしてみろ、」
「手を出すつもりはないですよ。さて、ジン。帰りましょう。」
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『ごめんなさい……。』
雨の中、歩きながらそう呟く。
『ごめんなさい…。』
自然と、そう、声が出てしまう。
『ごめんなさい…ごめんなさい……
ごめんなぁ…春…兄ちゃん、何一つ守れんかった。もっと生きたかったろうに…幸せになりたかったろうに…。』
『面目無い、小夜…無関係なのに殺された。彼奴らに殺された。オレ、死んでも小夜には会えない。合わせる顔がない。』
『…。』
死んだら、地獄行きだな。
家の前、扉を開ける力すら入らない。
「………お爺ちゃん?」
『………久作。』
「どうしたの!?ズブ濡れだよ!?早く中に入って!!」
手を引っ張られて家の中へ入れられる。すぐに風呂に押し込まれる。
私はシャワーを浴びて、服に着替え、台所へ。
「き、今日は食べに行こう!」
『……食材もないし、そうしようか。』
なんだか気を使わせてしまったようだ。
傘をさして外に出る。
「何処で食べる?」
『…久作が決めてくれ。』
「…近くのお店行こっか。」
その後、一言二言交わした程で会話は終わった。
また、30年経ちました。→←28年【私は家族の温もりだけが欲しい。】
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三毛猫 - 面白いです!組織好き!! (2019年7月23日 18時) (レス) id: 18b5c09236 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - すみません、ジンが可愛く思えてしまった私は病気なんでしょうか それとも年か!? (2019年4月13日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 死 体 ハ 見 付 カ ッ テ ナ イ 。フラグか?! (2019年4月10日 6時) (レス) id: c6d49836df (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 【朗報】警察学校組生きてた──めっっちゃ面白いです!社長…実のお爺ちゃんを馬鹿とは…いいですよ。もっと言いなさい……。これからも頑張ってください! (2019年3月30日 4時) (レス) id: cdd9e80849 (このIDを非表示/違反報告)
あかねこ - わ、やっぱり……! 不運持ちの夢主ちゃんや下級構成員のお話、よく読んでました。 アスパラさんの心中お察しします。途中で終わり残念でしたが、素敵な物語をありがとうございました。 これからも影ながら応援しています。 (2019年3月7日 16時) (レス) id: be00f2b1a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アスパラ | 作成日時:2019年3月3日 23時