検索窓
今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:105,361 hit

17年【ジン君は手負いの猫と言うより狼…?いや、やっぱり猫だな。】 ページ20

『また今度ね。美味しい珈琲とお菓子を作って待ってるよ。』

「えー。」


おそらく、私が連れて行ってくれないと考えて大人しく引き下がってくれた。しかし、何処でジン君の事が露出するか分からない。


『今度、絶対に招待してあげよう。』

「絶対だよ。」


あの探るような目付きは頭からこびりついて離れない。


__________________


家に帰れば、ジン君は寝ていた。スヤスヤと寝息を立てている彼。私が帰ってきたのにも関わらず、全く起きないのだ。かなり疲れていたのだろう。

私は、昔、諭吉にやっていたように…九作にやっていたように頭を撫でてやる。すると、パチリと目が開いた。


「…何してやがる。」

『頭、撫でてる。』

「やめろ。」

『私の孫達は頭を撫でたら嬉しそうに擦り寄ってきたぞ?』

「孫?」

『そう、孫。』


なんとも間抜けな顔をして驚いているジン君。


「孫…テメェ、何歳なんだ。」

『きっと、君の中の記憶で眠っている私はお爺ちゃんの私だ。』

「それはつまり…若返ったってことか?」

『あぁ。』

「はぁ…?」


そんな馬鹿な、と呟いて少し考える素振りを見せた。記憶を漁っているのだろうか。


「ジジイ……そう言えば、ヨコハマで…年寄りに毒薬を…」

『うん、それだな。私はヨコハマに住んでるよ。』

「は?あの年寄りが…お前?」

『あぁ。』

「…マジか。」

『いっそ、あの場で死ねたらよかったんだけどな。

きっと、中々死ねないのは"オレ"が罪を償いきれていないからだろう。』

「どういうことだ…?」






『オレノ罪ハ、永遠二裁カレル事ハナイ。』







座右の銘【永遠に続く罪を背負う事はオレに取っての生き甲斐である】

18年【彼、私の親族なんじゃぁ?とか思い始めている今日この頃。】→←16年【コナン君がうちに来たいと言い出した…!けどジン君いるんだよなぁ…!】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (129 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
257人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三毛猫 - 面白いです!組織好き!! (2019年7月23日 18時) (レス) id: 18b5c09236 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - すみません、ジンが可愛く思えてしまった私は病気なんでしょうか それとも年か!? (2019年4月13日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 死 体 ハ 見 付 カ ッ テ ナ イ 。フラグか?! (2019年4月10日 6時) (レス) id: c6d49836df (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 【朗報】警察学校組生きてた──めっっちゃ面白いです!社長…実のお爺ちゃんを馬鹿とは…いいですよ。もっと言いなさい……。これからも頑張ってください! (2019年3月30日 4時) (レス) id: cdd9e80849 (このIDを非表示/違反報告)
あかねこ - わ、やっぱり……! 不運持ちの夢主ちゃんや下級構成員のお話、よく読んでました。  アスパラさんの心中お察しします。途中で終わり残念でしたが、素敵な物語をありがとうございました。 これからも影ながら応援しています。 (2019年3月7日 16時) (レス) id: be00f2b1a0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アスパラ | 作成日時:2019年3月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。