16年【コナン君がうちに来たいと言い出した…!けどジン君いるんだよなぁ…!】 ページ19
次の日、彼は仲間に連絡を取らせてくれと言い出した。しかし私はそれを拒否。
だって襲撃なんてされたらたまったもんじゃない。それに、ジン君は致命傷を負っていた。今すぐにでも与謝野君に見せたいくらいだ。きっと、それでも仕事をしようとするだろう。
それならもう少し療養してもらおうと考えた。
「テメェは如何してそんなにお人好しなんだ。」
『…君の年齢の倍は生きてきたからな。情も移りやすくなっているんだろう。』
「倍…?」
『君は殺した人間は忘れる事にしているんだったな。でも、私は生きている。きっと、私の本来の姿を見れば思い出すだろうな。』
彼は首を傾げる。
ん…九作とはまた違った可愛さが…。
「顔、気持ち悪い。」
『え。
と、とりあえず私は夕飯の買い出しに行くけど、逃げるのは…出来ればやめて欲しいと思う。だって、君はその怪我でも無理矢理仕事をするつもりだろ?』
「…別に…無理矢理なんか…。」
『行ってくるな。』
私は外に出た。さて、今日は何を作ろうか。念の為、二人分。ジン君が逃げてなかったら作るつもりだ。
『…なんでかねぇ。』
「何が?」
『コナン君。買い物か?』
「うん!蘭ねーちゃんと夕飯の買い物!」
確かその「蘭ねーちゃん」はコナン君もとい新一君の恋人だったな。
「あー、コナン君。こんな所にいた。あれ?知り合い?」
『どうも、コナン君の知り合いの福沢Aと言います。』
「毛利蘭です!訳あってコナン君と一緒に住んでます!」
家庭的な女の子。コナン君はこういうタイプが好みなのか。
そっと横目でコナン君を見ると、何故か顔を赤くさせてそっぽを向いた。
『蘭さんの所は夕飯何にされるんですか?』
「今日は酢豚にしようかと思って!」
『酢豚か……。』
いや、うちはもう少し食べやすいものを…。やはり無難にクリームシチューか?これでジン君をホワイトに染めてやるぞ。
「Aさん、シチューにするのー?一人で食べるには多くない?」
『今、知人が泊まりに来てるから。』
「…知人って?」
『手負いの猫。』
そう言うと、疑いの目付きで私を見る。
「何かあったの?」
『何が?』
「手負いって…。」
『そのままの意味だ。手負いの猫のような知人がうちで療養している。』
「ねぇ、Aさんの家、行ってみたい。」
それは少しいただけないかな?
17年【ジン君は手負いの猫と言うより狼…?いや、やっぱり猫だな。】→←15年【普通にイケメンなジン君、孫にしたい((((】
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三毛猫 - 面白いです!組織好き!! (2019年7月23日 18時) (レス) id: 18b5c09236 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - すみません、ジンが可愛く思えてしまった私は病気なんでしょうか それとも年か!? (2019年4月13日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 死 体 ハ 見 付 カ ッ テ ナ イ 。フラグか?! (2019年4月10日 6時) (レス) id: c6d49836df (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 【朗報】警察学校組生きてた──めっっちゃ面白いです!社長…実のお爺ちゃんを馬鹿とは…いいですよ。もっと言いなさい……。これからも頑張ってください! (2019年3月30日 4時) (レス) id: cdd9e80849 (このIDを非表示/違反報告)
あかねこ - わ、やっぱり……! 不運持ちの夢主ちゃんや下級構成員のお話、よく読んでました。 アスパラさんの心中お察しします。途中で終わり残念でしたが、素敵な物語をありがとうございました。 これからも影ながら応援しています。 (2019年3月7日 16時) (レス) id: be00f2b1a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アスパラ | 作成日時:2019年3月3日 23時