第１２２話 ページ4
「なら話が早い
あいつから黒トリガーを奪えばいいんだろ？
もう片方は知らねーけど」
ギラギラとした瞳が優菜を射抜く
迅は鋭い眼差しで太刀川を睨んだ
『へえ やってみろよ『タチカワさん』・・・・・
それにしても玄界のトリガー使いはみんなこうな
のか？』
優菜はパーカーの袖を捲ると左腕の腕輪を見せた
黒い腕輪は鈍く光る
『悪いけど黒トリガー(これ)はわたしにとって大事な
モノだ
もちろんユウマにとっても』
『ユウマ』という新たな人名に風間は眉を寄せる
「((ユウマ・・・・・もう１人の近界民の名前か・・
・・・？))」
『わたしの命を繋ぐモノだから これがないとわたし
は生きていけない』
「・・・・・」
『それでもわたしやユウマから黒トリガーを奪うっ
て言うなら
わかるよな・・・・・？』
ニヤリと怪しく笑う
今にも飛びつきそうな優菜を迅は下から宥めた
「まあまあ 落ち着け優菜」
『ジンさん・・・・・』
「黒トリガーを奪われないようにおれがここにいる
んだろ？」
迅は落ち着いた声で優菜に言った
優菜は少し考える様子を見せると屋根から飛び降り服に付いた汚れを叩きながらのんびりした口調で納得したように話した
『わかったよジンさん』
優菜の返事を聞いた迅は頷くと優菜の介入によって中断された会話へと戻る
「で 話を戻すけど
近界民をボーダーに入隊させちゃダメっていうル
ールはない
正式な手続きで入隊した正真正銘のボーダー隊員
だ
誰にも文句は言わせないよ」
少しの動揺も見せず余裕そうな表情で話す
「いや 迅
おまえのそこにいる後輩はまだ正式な隊員じゃな
いぞ」
「！」
「玉狛での入隊手続きが済んでても正式入隊日を迎
えるまでは本部ではボーダー隊員だと認めてない
俺たちにとっておまえの後輩は１月８日まではた
だの野良近界民だ
仕留めるのになんの問題もないな」
格子状の瞳が優菜を見つめる
『黒トリガーを使ってあんたたちに殺られるほどわ
たしはヤワな鍛え方はされてない』
少し低い声が警告する
「だそうだ・・・・・やめといた方がいいぞ？」
「本人が言ってるから」と迅は優菜を指差し言った
「邪魔をするな迅 おまえと争っても仕方がない
俺たちは任務を続行する」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ワールドトリガー」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。いくらでも待つので更新頑張ってください！ (2019年12月9日 23時) (
レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - 流さん» わかりました。 (2016年11月20日 19時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
流 - 番外編の誕生日の話の復活を希望します。 (2016年11月20日 19時) (レス) id: 81e8ccb09e (このIDを非表示/違反報告)
魔李亜(プロフ) - レインさん» はーい！いつまででも待ってますよ〜！更新ファイトです！p(^_^)q (2016年7月10日 19時) (レス) id: cf9bb19d88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 魔李亜さん» はい、最近ストーリーに悩んできていて・・・・・。頑張って更新します。もう少々お待ちください。 (2016年7月10日 19時) (レス) id: 7d9690a49c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RAIN@元アラジンlove | 作成日時：2016年5月6日 0時
