第１３５話 ページ24
膝をつき座り込んだままの優菜は『はは』と乾いた笑い声を漏らした
「おれはこの後本部に行かなきゃだけど
おまえはもう玉狛に戻れよ？」
迅はポンポンと軽く肩を叩くと何処からかぼんち揚を取り出し基地へと向かって行ってしまった
『・・・・』
暗闇の中 少女だけが１人ぽつんと座っていた
『帰ろう・・・・・』
少女はそう呟き立ち上がる
帰ろう＿＿＿＿ユウマの所に＿＿＿＿
グイとフードを押さえ、少女は跳躍した
屋根の上を移動する
玉狛までは遠くない
すでに少女の目には電気の明かりを煌々と輝かせている玉狛支部が映っていた
玉狛支部に着けば後は遊真たちにバレないように自分の部屋に戻るだけだ
先程部屋から出る際に窓を開けていたはずだ、開けっ放しならそこから入ればいい
幸いこの身体はトリオン体、壁を伝い登る事くらい容易い事だ
.
.
.
タンッ
玉狛支部に着いた少女は辺りを見渡す
玉狛支部の周りに人が居ない事を確かめると少女は壁の僅かな凹凸やパイプを頼りに身軽に壁をよじ登って行く
時々冬の冷たい風が少女の身体をさらした
窓は開いていた
少女はそれを確認すると窓のサッシの部分を掴みヒョイと部屋に入った
部屋の様子は相変わらず変わらない
月の光に照らされた部屋の中を進み少女は部屋にあったベッドに腰掛けた
コンコン
見計らったように部屋の扉かノックされる
「優菜・・・・・入るわよ？」
ノックをしたのは彩月だった
彼女の髪はしっとりと湿っている
大方風呂に入ったばかりなのだろう
ふわりと石鹸の香りが漂っていた
「栞ちゃんが用があるって
行きましょう」
「多分使う攻撃用トリガーの事だけど」彩月は笑いそう言った
歩く度に床がギシギシと鳴っている
廊下を歩きながら彩月は訊いた
「太刀川・・・さんたちの所に行って来たん
でしょ？
どうだった・・・・・？」
『・・・・・強かった』
少女は言う
彩月は「だよね」と笑った
「太刀川・・・・さんは孤月使い
風間さんはスコーピオン使いよ
優菜ならどっちを選ぶ？」
優菜は少し考える素振りを見せた
そして『スコーピオンかな』と呟く
『孤月よりスコーピオンの方がわたしには合ってる
ユウマは？どっちを選んだんだ？』
彩月はふふふと笑い優菜の頭を撫でる
「やっぱり双子ってどこか通じ合う所があるのね
優菜 遊真くんもスコーピオンを選んでたわ」
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夜 - とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。いくらでも待つので更新頑張ってください！ (2019年12月9日 23時) (
レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - 流さん» わかりました。 (2016年11月20日 19時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
流 - 番外編の誕生日の話の復活を希望します。 (2016年11月20日 19時) (レス) id: 81e8ccb09e (このIDを非表示/違反報告)
魔李亜(プロフ) - レインさん» はーい！いつまででも待ってますよ〜！更新ファイトです！p(^_^)q (2016年7月10日 19時) (レス) id: cf9bb19d88 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 魔李亜さん» はい、最近ストーリーに悩んできていて・・・・・。頑張って更新します。もう少々お待ちください。 (2016年7月10日 19時) (レス) id: 7d9690a49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RAIN@元アラジンlove | 作成日時：2016年5月6日 0時
