遊真のお姉さんは黒トリガー使いでした！ ２ 【ワールドトリガー】

第７６話 ページ33

『大丈夫だってそんなの

来たら端からまとめてボッコボコにすれば
いいんだ』


少女は言った


「じゃああの人が追っ手になったら・・・・・！」




.





.





.




「会議は終わりだ 速やかに任務を遂行しろ」


その頃ボーダー会議室では迅に対して指令が出されていた





.






.






.




「・・・・・いいや

そうはならないよ」


遊真はキッパリと言い張った





「それはできません」


迅は城戸の指令に対してキッパリと断る


「何ィ！？」

「！」

「どういうことかね？迅くん

最高司令官の命令に従えないと？」


根付が訊いた


「おれは玉狛支部の人間です 城戸司令に直接の指揮
権はありません

おれを使いたいなら林藤支部長を通してください
」


ボーダーの指揮系統は命令の重複を避けるために直属の上官のみが部下に命令できるようになっている

迅はそれを利用したのだ


「何をまどろっこしいことを・・・・・結局は同じ
ことだろうが」

「・・・・・林藤支部長 命令したまえ」


城戸の言う通りに林藤は迅へと命令を出した


「やれやれ・・・・・

支部長命令だ 迅 黒トリガーを捕まえてこい」

「はい」

「・・・・・！」


すぐに承知した迅に修は驚きを隠せない


「ただし やり方はおまえに任せる」

「・・・・・！？」


林藤の命令を聞いた迅はニッと笑った


「了解 支部長(ボス)」


おでこにあったサングラスを下げ敬礼をした


「実力派エリート迅

支部長命令により任務を遂行します！」

「 ((迅さん・・・・・！))」

「・・・・・林藤・・・・・！」


林藤のことを睨みつける城戸


「ご心配なく城戸さん

ご存じの通りウチの隊員は優秀だから」

「さあて行くかメガネくん」


自分はニコリと笑った


「・・・・・はい！((この人は・・・・・やっぱり他
の人とはちがう・・・・・！))」

「やはり玉狛なんぞに任せてはおけん！

忍田くん本部からも部隊を出せ！」

「城戸司令が決めたことだ 迅に任せればいいだろう
」


鬼怒田の命令をはね除けた忍田

これにはタヌキとキツネも黙るしかない


「・・・・・三雲くん ちょといいかな」


今まで一言も発する事なくただ観ているだけだった唐沢が口を開いた


「・・・・・えっ？はい」

「きみの友人の近界民がこっちに来た目的は何なの
か

きみは聞いていないか？」

「目的・・・・・ですか？」

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