憧れは金髪の救世主！５[葵伝二郎] (ページ10)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:21,389 hit

160話ページ10

私は話に集中するべく明辺さんの横にすわる

『俺さ小さい頃からライガーの息子ライガーの息子って言われてきて。そりゃ親父のことは超尊敬してるし好きだけど…いつだって俺は二の次なんだよ…』

葵くんが今まで隠してた事をどうして私に教えてくれたんだろうと思いながらも
スポットライト症候群への経緯。悩みの種がわかり始めた。

『どこに行ってもライガーの息子って言われてだから俺を見てくれへって。ずっと思ってた…。でもおっさんと組むようになって分かったんだよね』

明辺さんの方を振り向いて話す葵くん。

『おっさんの浴びてるスポットライト、超いいって。ほら大根おろしの人もそうだったでしょ？多分本当に困ってて泣きたいくらい辛い時におっさんの事知ってる人は一番先におっさんの顔が浮かぶと思うんだよね』

それは少しわかる気がする
…私の場合それは目の前の貴方だったりするんだけど、、なんて心の中で言いながら話を聞き続ける

『それがおっさんの浴びてるスポットライト！！…一回しかいわない』

もう1回きちんと明辺さんを見て口を開いた