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「オレがずっと守ってやる」
_ボクがずっと守ってあげる
思考が止まった
アイツは目を合わせながら自分の手を握る
「だから、泣くな」
_だから、泣かないで
兄さんの影が
「Aはオレの最愛の妹だからな」
_君はボクが一番大好きな妹なんだからね
重なった
『あ……にい…さ、ん』
自分がそう呼ぶと目の前の人は微笑んだ
『兄さん……にい、さっ』
涙が溢れて止まらない
そんな私を兄さんは前と同じように抱きしめてくれた
もっと、涙が溢れた
「A、別の世界はここよりずっと怖いものなんだ。オレのそばにいてくれ。じゃなきゃオマエを守れない」
兄さんの声が頭の上から聞こえる
兄さんが言うなら
『わかった。ずっと兄さんのところにいる』
そう言って、兄さんを一層強く抱きしめた
《Side of Nightmare》
泣きつかれた調節者を抱えて立ち上がる
ずっと前から可哀想なやつだとは思っていた
皆の望むように接していたのにある者には好かれ、ある者には嫌われる
そして、傷つけられる
可哀想なやつ
こうした以上、もう誰も信じさせることはしないが
「それも“オレ以外”の話だがな」ニヤ
大事な可愛い“妹”は誰にも渡さない
大事なものは手元においてくべきだ
………
お前らもそう思わないか
*同情が狂愛に変わった、ネガティブの話
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マスタード(プロフ) - 待ってめちゃんこ好み…更新頑張ってください!! (2023年3月1日 15時) (レス) @page8 id: 939cd7d5e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇人の暇人 | 作成日時:2023年2月12日 23時