黒パーカーは中等部で何を想う【Ｙ学園】 (ページ13)

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『そんとき自分は小学生、もちろんターゲットにされたよ

でもまぁ、運動神経は良かったし頭も回る方だったからね

できるだけ自分が殺しをしないように、自滅させるようにして自分は生き残ってたんだ

………引くなよ？そうするしかなかったんだからさ

開始から大体…2時間くらいかな、そこまでするともう人数が1桁になっちゃって自分も逃げずらくなっちゃったの

残りはガタイのいい人達ばっかりだったしね

残りの人達に囲まれて終わった、って思った瞬間何かが自分の首筋に刺さった感じがした

その後すぐに目の前の人達がなんか段々障害物に見えちゃって……

気がついたら、自分は血を浴びて1人でたってた』

そこで一旦息を吐く

二度と思い出したくなかったんだけどな

『周りを見渡してみると水色メインだったハズの部屋が赤黒く染まってて鉄臭いの

それに、自分の首筋に体にはまだ暖かい血がかかってるし

その瞬間怖くなっちゃってさ、終了を告げたアナウンスの声が聞こえたと同時に自分は空いたドアから薙刀持って走って逃げた

自分の目の前に光線銃持ってる宇宙人がいっぱいいたんだけど全部………うん

そんなことしてたらなんか、魔法少女みたいな子が現れてビーム打って自分は意識失ったの

んで次目ェ覚めたら手術台の上

それで目の前には数十本の注射器

目線をそらせばガラスの向こうに魔法少女と犬みたいなやつに…容姿が思い出せないやつ

絶望の二文字が浮かんだよ

それで、だいぶ時間が経ったあと、《逃げたい》って強く思ったの

そしたらあら不思議、自分の目の前にはさっき自分が横たわってた手術台がある

チャンスだ、そう思ってその部屋から逃げた

途中、廊下に置きっぱなしだったこの薙刀と部屋に保管されてたこのウォッチを持ってできるだけ端に移動した

そしたら運良く眼下に地上が見えるじゃん？

なんか知らないけど飛び降りても大丈夫だ、って思って飛び降りたの

そしたらなんと運のいいことか

家の庭に落ちたの

落ちた音で両親が駆けつけてくれて私の顔を見た瞬間自分に抱きついたの

すごい暖かかったんだけど、自分の目に白いものが写ってね

反射的にお母さんに私の髪の毛何色？って聞いたの

自分の元の髪色は確か…焦げ茶だったんだけど、お母さんは

“白”って答えた

両親はどれだけ辛いことにあったんだって聞いたけど、信じてもらえるわけないと思って言わなかった

両親はそれ以上問い詰めずに別の学校に行こっかって言ってくれた』