黒パーカーは中等部で何を想う【Ｙ学園】 (ページ10)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:13,949 hit

・ページ10

時は流れ、今は1階にあるバーみたいなとこで会長さんの話を聞いている

ﾗﾝﾄ｢君たち学園マフィアに、力を貸してほしいんだ｣

『……悪いけど、君ら生徒会でしょ？君らみたいな権力を振りかざす系の人達に従う気はない』

ﾗﾝﾄ｢確かに君の言う通り、今の生徒会は権力を振りかざし生徒たちを強引に押さえ込んでいるという一面はある……それは今後改善すべきところとして考慮しよう｣

『へぇ…』

予想とは違う答えに少し感嘆の声を漏らした

ﾗﾝﾄ｢だが、今はそんなことよりもはるかに大きな問題に直面している｣

ﾁｱｷ｢大きな問題…誤魔化すつもりか｣

ﾗﾝﾄ｢信じられないかもしれないが私たちはエイリアンと戦っているんだ｣

ﾁｱｷ｢っな…んだと｣

『彼らと…！？今なんて！』

ﾗﾝﾄ｢君たちを味方にしたい理由は権力を誇示するためではない……宇宙からの侵略者たちと戦うためだ｣

するとチアキは会長さんの胸ぐらを掴んだ

ﾁｱｷ｢どういうことだよ！もっと、もっと詳しく話せ！｣

時と場所は変わり、体育館の準備室、自分とノズが最初いたところで私達は会長さんの話を聞いていた

ﾗﾝﾄ｢………我々は、こうしてアイツらと戦ってきたんだ｣

ﾁｱｷ｢まじかよ…そんなことが……｣

ｼﾞﾝﾍﾟｲ｢ちょっと待てよお前たち、宇宙人ってなんだよ聞いてねぇし、なんも聞いてねぇし！｣

『もしかして君ら、記憶を消されてるんじゃない？』

ﾗﾝﾄ｢あぁ、そうだ｣

ｼﾞﾝﾍﾟｲ｢き、記憶にごさまいませ〜ん｣

そう言って倒れた赤猫くんに会長さんは呆れた目線を向けた

ｼﾞﾝﾍﾟｲ｢その目はなんだ！｣

ﾒﾗ｢それにしても衝撃の事実だな｣

ﾌﾌﾞｷ｢信じられない……｣

ｺﾏ｢でも、言われてみればあの日は、Ｙサークルで何をしていたのかあまり覚えていなかった｣

するとチアキが座っていたソファーから立ち上がった

ﾁｱｷ｢そういうこと、早く言って欲しいっしょ｣

そうして唐突にパーカーを脱いだチアキ

パーカーを脱いだチアキの背中はヘビの鱗のようなものがビッシリと生えていた

ﾌﾌﾞｷ｢それは……｣

ﾏﾀﾛｳ｢鱗！？｣

ﾗﾝﾄ｢その身体は……｣

チアキはパーカーを着ると、またソファーに座った

ﾁｱｷ｢宇宙人は僕の……いや、僕とAの敵だ。僕は奴らのせいで全てを失った…友達も、家族も｣

チアキは自分の肩に手を置いて丸まっている

怯えているように見えた