エ デ ン 〈紫×桃〉

お披露目 ページ41

紫side


赤ちゃんが誕生して2日がたった。

入院中の望の隣には小さなベッドに眠る可愛い可愛い
天使ちゃん。

今日はメンバーも来てくれて
赤ちゃんがやっとお披露目できる。


抱き上げた赤ちゃんをみて微笑む望が聖母みたいや。


紫「のぞむ、そろそろメンバー来るで。」


グループのメッセージでメンバーが来ることを確認して、
なんの意味もないやろうけど身なりを整えた。



病室のドアが叩かれる音がして、
少し緊張する面持ちで平然を装って



紫「入ってええでー」


と言って望と目を合わせる。



橙「おじゃましまーす」


一番乗りで入ってきたのは照史。

望の腕の中にいる赤ちゃんを見るなり、
かわいぃ〜とすぐにとろけた顔になる。

他のメンバーもぞろぞろと入ってきた。


桃「みんな、来てくれてありがとな。」


黄「のんちゃんなんか大人になったなぁ」


ふふ、と微笑んだのんすけが可愛い。


赤「小瀧おつかれさん」


桃「ありがとうしげ」


青「望がお母さんか、」


桃「そうやで」




一人一人にちゃんと言葉を返す律儀な人は
俺の奥さんやで！って

大声で自慢したいな。



橙「名前、決めとらんの？」


照史に言われて望と目を合わせた。


紫「その事なんやけどな。」



昨日の夜、望と話し合って決めたこと。




紫「この子、俺らの子供やけどさ、

ここまで来れたのはめんばーがおってくれたからこそやと

思うねん。

やから、みんなで決めたいなって昨日望と話したんよ。

この子は俺ら7人の子でもあるからな。」


そう。
俺たちふたりの力じゃここまで来れてない。



ずっと望を支えてくれた神ちゃんや
検診についてきてくれた照史。
最年長としてメディアの対応に答えてくれた淳太。
望が暇せんようにしてくれたしげ、
いつも通りに接してくれた流星。

どんなに辛い時でも、頑張ってくれた望。

そして、俺。


他にも色んな人の支えがあってここまで来れたんや。





メンバーは俺ら3人を見て、
微笑んでいた。

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