ドーナツ／ut ページ12
「ただまー」
「おかりー」
出迎えた声は同居人の鬱さん。
イケメンで優しいんだけど、どうも女癖が悪い。
一応住まわせてもらってる身だけど、なんかすごいいい人だからなんかすごい仲良くさせてもらってる。
不満なとこは、鬱さんがタバコ吸うから私も副流煙食らってちょっと不健康になってることくらい。
「ドーナツかってきましたー」
「おー、ええやーん」
ああ、あと、鬱さんは私を恋愛対象として見ない。
女の子取っかえ引っ変えしてるらしいけど絶対に私のことどうもしないし、ペットかなんかみたいな扱い。
それ、ちょっと不満だ。
「お風呂上がったら食べような、寒かったやろ」
「風強くて髪の毛酷いことになった」
「あとで髪乾かしたるからおいで」
いやあ、ペットというより、愛娘？
ここだけ見たらよいパパになりそうだと思う。
早くドーナツ食べたいから、ちゃちゃっと体洗って湯船に浸かる。
顔半分をお風呂に沈めて、ふわふわ頭をめぐらせる。
なんだかすごい好きだ。
なんか知らないけど、別にイケメンだけど顔好みっていう訳でもないし、声だってまあ好きだけど特別どストライクとかそういうんじゃないし。
でもなんかすごい好きだ。
くやしい。
「早ない？ちゃんとあったまった？」
「無論」
「はよドーナツ食べたかってんな」
「うん」
っはは、て感じで笑った。
「ん、うまいなこれ」
「私のセンスが良い」
「言えとるわ」
「てか聞ーて、鬱さんまた振られてもうた」
「それだけ聞くとモテないみたいだね」
「んま、人気者故の？苦悩やねんけど」
「はいはい、よしよーし」
浮気性の鬱さんだから、彼女がいても、私を家に置くことを躊躇わなかった。
そこが1番嫌いかな、元も子もないけど。
「鬱さんは1人を大事にできないからダメなんだよ」
「とどのつまり浮気はあかんと」
「当たり前だろ、すかぽんたん」
「イヤ、俺にだって大事な1人はおるよ」
「いるなら新しく彼女を作るな」
「ふぇぇぇ分かった」
「潔くてよろしい」
床に座る私の髪を、真後ろのソファに座って撫でている。
鬱さんのスウェットを着た太ももによりかかってギターのチューニングを始める。
今度は私の顔をぷにぷにして、楽しそう。
「大事な子くらい、おるわ」
耳をぴん、と引っ張られて痛かった。
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さかなしょこじゅん - 令霊さん» ありがとうございます！！！！！とっても嬉しいです。ぼちぼちまた更新してまいります！！！ (5月7日 21時) (
レス) @page32 id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
令霊(プロフ) - 前作のしきからずっと大好きな作品です。気が向いた時にでものんびり更新してくださると嬉しいです。 (5月5日 23時) (レス) @page11 id: 3183f8a143 (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - 田中さん» 思った以上に想像で補って頂けて嬉しいです！笑 分かります、具体的に何がいいかって聞かれるとわかんないんですけどなんかいいですよね。なんか。 (11月24日 7時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - ciくんのやつで主ちゃんが56されちゃったあとに、スパイが発見されて優秀なコマがひとつ減らされることまでが計画的犯行だったとか、あと数日56すのを待てば助かったのかとか自責の念でciは苛まれて欲しいですね…、そういうの好きです^_^ (11月24日 2時) (レス) @page11 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
さかなしょこじゅん - なんも思いつかねえ (11月21日 0時) (レス) id: 2941b15b39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかなしょこじゅん | 作成日時：2023年11月11日 0時
