涙 ページ21
ﾛｼﾞｬｰ「どういう意味って聞かれてもな…
あれだけ徹底的にやってるんだ。自覚はあるだろ」
「仲間を欲しいと思わないからだよ。」
流せば勝手に納得してくれるだろうと
用意していた答えを言う。
「一人だと足を引っ張ることも無いし
引っ張られることも無い。
周りに人がいればできないことも多い。
それを煩わしいと感じるんだ。」
私は仲間なんて要らない。
必要ない。
今までだって一人だったんだから…
この世界でも一人でやっていける
大丈夫
私は一人で…
ﾛｼﾞｬｰ「そうやっていつまでも
自分の心を騙し続けるのか？」
突然降ってきた言葉。
声の主を見れば
見たことない真剣な顔をしていた。
いつも笑ってるイメージしかないから
思わず後ずさる
ﾛｼﾞｬｰ「確かに一人がいいって奴はいる。
そいつらにとって他人は邪魔でしかない。
だが、A。お前は違う。」
分かってるようなこと言わないで…
ﾛｼﾞｬｰ「孤独に耐えられるような性格じゃない。」
見たこともないくせに…
貴方に何がわかるの？
ﾛｼﾞｬｰ「誰かを頼れ。」
誰かを頼る？
頼れる人なんて…
「もう…いない…」
無意識に出た声は弱々しく震えていて
自分の声じゃないみたいで…
私の中で必死に築き上げてきた何かが
ガラガラと音を立てて崩れていく。
目頭が熱い。
泣きそうになってるんだ。
誰にも見られたくないな…
泣かないように耐えていると
いきなりぎゅぅっとロジャーに
抱きしめられた。
ﾛｼﾞｬｰ「泣きたいなら泣けばいい。
こうすれば誰にも見られない。」
その言葉を聞いた瞬間
「うっ…」
涙がとめどなく溢れ出てきて止まらなくなった。
声を出して泣くのは何年ぶりだろう。
私はひたすら泣き続けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなと - 何度も言いますがオリジナルフラグをお外し下さい違反なので。編集画面にも注意がちゃんとあります。読まない、読めない、理解出来ないなら活動はおやめ下さい。オリジナルフラグを外されないなら違反報告します (2019年6月4日 20時) (
レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月4日 19時) (レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷梨和真 x他1人 | 作成日時：2019年6月4日 18時
