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その後、ゾムさんは私の隣に座ると自分の身の上話をし始めた。友人がどうとか、最近ハマっているゲームとか、そんな他愛もない話を繰り広げていた。私は適当に相槌を打ちながら聞いていたが、話しているうちに、また例の元カノの話が出た。
zm「なんかさ、俺、彼女の事忘れてないんかなって思うねんな」
zm「連絡取るとかは無理やけど……彼女の笑顔とか思い出すともう駄目やわ」
「……そうなんですね」
Aは彼から目を逸らして言う。何となく嫌な予感がしたからだ。
zm「何かあいつに似てるAちゃん見るとさ……ちょっと昔に戻った気ぃするんだよな……」
「……やめてくださいよ」
すると、ゾムさんはふふっと笑ってAを見た。その目は何かを企んでいる様にも見える。
zm「……俺な、彼女に会うまでずっと一人で過ごしてきてん。せやから、今楽しいねんな……ほんまに……」
「……」
zm「お前とおると楽しくてな、つい昔の事思い出してしまうねん。
……なぁ、俺と付き合おうや」
「……へ？」
思わず変な声が出た。何を言っているんだこの人は？頭がおかしいのではないか？
……この人が私と付き合いたい考えられる理由って、元カノに似ているから？？いや、冗談の可能性もあるが……どう答えたらいいのか分からず黙り込んでしまった。
zm「すまん、冗談やって！」
そう言って彼はまた笑いだすが、私は笑えなかった。本当に怖かったのだ。この人は何を考えているのだろうと不安になったのだ。すると、ゾムさんは笑いながら口を開いた。
zm「そんぐらい楽しかったで、今日はな。Aちゃんはほんまに優しい子やなって」
「は、はあ……」
戸惑いながらも苦笑いを浮かべた。ゾムさんは満足したのか、ベンチから立ち上がると歩き始めた。その後ろ姿を眺めていると、彼はまた振り返って言った。
zm「……てか、やっぱ連絡先交換しよ」
と、緑色のカバーが着いているスマホを差し出される。ここまで来ると、なんかもうどうでも良くなってきた。私も同じようにスマホを差し出すと、ぱぁっと表情が明るくなる。
zm「今度は飯でも食おうや！俺が奢るから！」
「……えっと……考えておきますね」
曖昧な返事をして私は歩き出した。ゾムさんは嬉しそうに笑っていた。
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czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みーのさん» ご感想ありがとうございます！！ご感動頂けた様でとても嬉しいです！！ありがとうございます！！ (11月4日 19時) (
レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - もうゾムさんの犬系っぽい感じとかほんと最高でした…プロポーズするときとか、一回焦らされたような感じでこっちもドキドキしましたw プロポーズのとこめっちゃ涙流しました…小説お疲れ様でした…！ (11月4日 14時) (レス) @page49 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みなもちさん» ご感想ありがとうございます！！番外編でも引き続き力を入れて行くのでよろしくお願い致します！┏○ﾍﾟｺｯ (10月31日 17時) (レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - ものすごく面白かったです……！！！最初の出会いからプロポーズするまでの流れがとても完璧でした！！本当に大好きな作品です！！番外編も楽しみにしてます！！ (10月31日 16時) (レス) @page41 id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱいなぽー x他1人 | 作成日時：2023年10月22日 21時
