事件※血の表現 ページ35
zm「このままやと埒が明かないやん？それに一応今のところ被害はないから、言うなら今の内やろ」
確かに彼の言う通りだ。私達はまだ直接的な被害に遭っていない。だが、このまま放置しているといつか取り返しのつかない事になりそうな予感がするのも事実だった。
私は意を決して口を開いた。
「……分かりました、警察に相談してみましょう」
私がそう言うと、ゾムさんは満足気に頷いた。
zm「ん、分かった。じゃあ明日にでも行こうや」
「そうですね……」
そんな会話を交わした後私達は別れたのだった。
ーー
その日の夜、私は公園へと向かっていた。目的は勿論ゾムさんと待ち合わせをしているからだ。公園に着くとまだゾムさんはいないようなので、私はベンチに座って待つ事にした。
(ゾムさんまだかな……)
私がそんな事を考えていると、突然背後から声をかけられた。振り向くとそこには例の女性……ゾムさんの元カノさんがいた。
「こんばんは」
彼女は私に向かって微笑みかけると、こちらに近づいてくる。そして私の隣に腰掛けると口を開いた。
「貴方って本当に馬鹿な子ね」
「……は？」
意味がわからない発言に私は呆然としていた。すると彼女はクスクスと笑っている。
「っ……一体あなたなんなんです…？！」
私がそういうと同時に、強い痛みが腹部を襲う。見てみるとそこにはナイフが突き刺さっていた。
「っ……」
私は痛みに耐えきれずその場に崩れ落ちた。その様子を楽しそうに笑いながら見ている彼女が、口を開いた。
「うふふ、ごめんなさいね？でも貴方が悪いのよ？私のゾムくんに近づくから……あぁ、心配しないで？ちゃんと殺してあげるから♡」
そう言って笑う彼女の目は狂気に満ちており、とても正気とは思えなかった。そんな彼女を睨みつけながら私は口を開く。
「なんで……こんなこと……」
私がそう尋ねると彼女は一瞬キョトンとした顔をした後クスクスと笑った。
「そんなの決まってるじゃない！貴方が邪魔だからよ」
(やっぱり……この人は狂ってる……！)
私はそう確信すると、何とか逃げ出そうともがいた。だが、身体に力が入らない上に出血量も多くて意識が朦朧としてきており、もはやどうする事も出来なかった。
(ゾムさん……ごめんなさい……)
私が最後に見た景色は、狂気に満ちた笑顔を浮かべている元カノさんの姿だった。
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czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みーのさん» ご感想ありがとうございます！！ご感動頂けた様でとても嬉しいです！！ありがとうございます！！ (11月4日 19時) (
レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - もうゾムさんの犬系っぽい感じとかほんと最高でした…プロポーズするときとか、一回焦らされたような感じでこっちもドキドキしましたw プロポーズのとこめっちゃ涙流しました…小説お疲れ様でした…！ (11月4日 14時) (レス) @page49 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みなもちさん» ご感想ありがとうございます！！番外編でも引き続き力を入れて行くのでよろしくお願い致します！┏○ﾍﾟｺｯ (10月31日 17時) (レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - ものすごく面白かったです……！！！最初の出会いからプロポーズするまでの流れがとても完璧でした！！本当に大好きな作品です！！番外編も楽しみにしてます！！ (10月31日 16時) (レス) @page41 id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱいなぽー x他1人 | 作成日時：2023年10月22日 21時
