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zm「……腹減ったな」
「……は？」
思わず間の抜けた声が出てしまった。ゾムさんは恥ずかしそうに頭を掻いている。そして言葉を続けた。
zm「いや……お前と飯食いに行こうと思っててん」
私は頭が真っ白になった。何を言っているんだこの人は……？
「なんでですか？」
そんな私の問いに対して、ゾムさんは照れ臭そうに笑うだけだった。
zm「……最近連絡返してくれへんやん」
不意に罪悪感が背中を伝う。
zm「…あかん？」
その言い方はずるいと思う。そんな顔で聞かれたら断れないじゃないか。私は渋々了承したのだった。
ーーー
結局近くのファミレスに入る事になった。ゾムさんはハンバーグを頼んでいた。私はパスタを食べる事にした。暫く沈黙が流れる。ご飯はなんとなく味がしないような気がした。
その後なにも会話をする事はなく、私たちは店を後にした。歩いていたら、ふと公園が目に入る。そういえば、ゾムさんとの出会いもここだったなぁ、と思い返す。
zm「……なぁ、ちょっと話そうや」
私はこくり、と小さく頷き、公園へと入り、いつものベンチに座った。その隣にゾムさんが座る。
なんだかやけに今日は静かで、少し肌寒い。またしても沈黙が流れた。けど、先に口を開いたのはゾムさんだった。
zm「お前ってさ…」
「……はい？」
zm「…Aちゃんは、俺の事好き？」
「……それは友達としてって事ですか？」
zm「違う」
ゾムさんは真剣な眼差しでこちらを見つめていた。その視線が痛くて、思わず目を逸らす。するとゾムさんは追い打ちをかけるように続けた。
zm「……なぁ、怒ってる？あの日のこと」
「別に怒ってないですよ。元カノさんと仲良くしてて良かったんじゃないですか？」
私がそう言うと、ゾムさんは寂しそうに笑った。その表情に胸が苦しくなる。
そうだ。良かったじゃないか。ゾムさんが元カノと復縁することは悪いことでは無い。私が怒る必要だってない。
私は視線を落としたまま言葉を続けた。
「……やっぱりやめましょ、こういうの」
zm「……」
暫く沈黙が続いた後、ゾムさんはゆっくりと口を開いた。
zm「……なぁ」
「…はい？」
zm「その……お前ってさ、俺の事嫌いなんか？」
「……嫌いではないですけど」
zm「じゃあ好きなん？」
そんな質問に思わず黙り込む。そんな私の様子を見て、ゾムさんは悲しそうな表情を浮かべた。
zm「……やっぱ嫌いなんか」
「……」
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czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みーのさん» ご感想ありがとうございます！！ご感動頂けた様でとても嬉しいです！！ありがとうございます！！ (11月4日 19時) (
レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - もうゾムさんの犬系っぽい感じとかほんと最高でした…プロポーズするときとか、一回焦らされたような感じでこっちもドキドキしましたw プロポーズのとこめっちゃ涙流しました…小説お疲れ様でした…！ (11月4日 14時) (レス) @page49 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みなもちさん» ご感想ありがとうございます！！番外編でも引き続き力を入れて行くのでよろしくお願い致します！┏○ﾍﾟｺｯ (10月31日 17時) (レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - ものすごく面白かったです……！！！最初の出会いからプロポーズするまでの流れがとても完璧でした！！本当に大好きな作品です！！番外編も楽しみにしてます！！ (10月31日 16時) (レス) @page41 id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱいなぽー x他1人 | 作成日時：2023年10月22日 21時
