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仕事終わり、私は家路に向かっていた。今日は金曜日なので、早く帰れる。嬉しいなぁと思いながら歩いていたが、途中で足を止めた。何故なら目の前にゾムさんが立っていたからだ。彼は私を見ると嬉しそうに笑って近づいてきた。
zm「偶然やな！」
「……ほんとですか？」
咄嗟にそう答えると、彼は私の手を取って歩き出す。そして口を開いた。
zm「飯行かへん？」
そんなお誘いに少し戸惑うが、断る理由も特にない為ついていくことにした。
ーーー
二人で入ったのは居酒屋だった。お酒もご飯も美味しいし、値段もそこまで高くないのでとても助かる店だ。そんな場所で向かい合って座っていると、ゾムさんが口を開いた。
zm「なぁ」
「はい？」
zm「……俺らさ、知り合ってから結構経つやん」
「……まぁ」
突然の事で頭が真っ白になったが、なんとか言葉を絞り出す。
そんな私を気にせず、彼は続けた。
zm「そろそろさ、付き合ってくれへん？」
「……」
一瞬思考が停止した。だが、すぐに正気を取り戻して口を開く。
「ごめんなさい」
zm「なんで！？」
まさか断られると思っていなかったのか、ゾムさんは驚いていた。だが私は冷静に返す。
「……もう少し知り合いたいって前に言いましたよね？」
zm「…おん」
私がそこまで言うと、彼は不満そうに眉を寄せた。そして口を開く。
zm「……じゃあどうしたら付き合ってくれるん？」
「うーん……」
私はしばらく考えた後、口を開いた。
「じゃあ、私を好きにさせてみてくださいよ」
zm「……は？」
そんな私の答えを聞いて、彼はぽかんと口を開けたままフリーズしてしまった。だけど、すぐに正気に戻ったのか口を開く。
zm「具体的には……？」
「……さぁ？」
ゾムさんは呆れたような表情を浮かべた。
zm「……お前が俺と付き合ってくれへん理由って、ただの興味本位だったりするん？」
「……さぁ？？」
私は何も言えなくなってしまって、先程と同じ返事をする。すると、彼は呆れたようにため息をついた。
zm「お前なぁ……」
「でも……ゾムさんならきっと私の事落とせますよ」
zm「……それ煽ってんの？」
そんな会話を交わしたあと、私達は笑い合った。そしてそのまま居酒屋を出た後、それぞれの道へと帰って行った。
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czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みーのさん» ご感想ありがとうございます！！ご感動頂けた様でとても嬉しいです！！ありがとうございます！！ (11月4日 19時) (
レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - もうゾムさんの犬系っぽい感じとかほんと最高でした…プロポーズするときとか、一回焦らされたような感じでこっちもドキドキしましたw プロポーズのとこめっちゃ涙流しました…小説お疲れ様でした…！ (11月4日 14時) (レス) @page49 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みなもちさん» ご感想ありがとうございます！！番外編でも引き続き力を入れて行くのでよろしくお願い致します！┏○ﾍﾟｺｯ (10月31日 17時) (レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - ものすごく面白かったです……！！！最初の出会いからプロポーズするまでの流れがとても完璧でした！！本当に大好きな作品です！！番外編も楽しみにしてます！！ (10月31日 16時) (レス) @page41 id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱいなぽー x他1人 | 作成日時：2023年10月22日 21時
