曖昧 ページ21
そう言うとゾムさんは少し寂しそうな顔をした後、寂しそうに笑った。そして口を開く。
zm「そっか……」
「……でも」
zm「？」
ゾムさんが不思議そうにこちらを見てくる。私は意を決して口を開いた。
「……私を好きって言ってくれるなら、友達から始めませんか？」
zm「それって……」
ゾムさんの言葉を遮るようにして私は続けた。
「実際、私達まだお互いの事よく知らないですし……もっとゆっくり知っていけばいいと思うんですよね」
私がそう言うと、ゾムさんは嬉しそうな顔をしたあと、私に抱きついてきた。予想外の反応に困惑しつつも、私は彼の背中に腕を回す。そしてそっと呟いた。
「これからよろしくお願いしますね」
ーーーーー
あれから1ヶ月が過ぎた。私達は順調に関係を進めていっている。……友達として。
最初こそ、ゾムさんに色々振り回されていたが、最近は慣れてきたのか、そこそこ普通に接せれるようになってきたと思う。
そんな私は今、会社の食堂で一人お弁当を食べていた。すると目の前に誰かが座ったのが視界に入り、顔をあげる。そこにはロボロさんがいた。
「あ！先輩！」
私がそう呼ぶと、彼は少し照れ臭そうに笑ったあと口を開いた。
rbr「最近ゾムとどうなん？」
「え？普通ですよ？」
そう言うと、彼は不思議そうな顔をした。
rbr「普通ってなんやねん」
「普通にお話ししたり、お出かけしたりしてます」
rbr「……はぁ！？」
そんな私の言葉を聞いて、ロボロさんは目を見開いた後呆れたようにため息をついた。そして口を開く。
rbr「……それはもう恋人やんか」
「え？」
そんなつもりはなかったので、驚いて聞き返してしまった。しかし、彼は何も気にしていないようで話を続ける。
rbr「ゾムとお前はもう友達から恋人に変わってるって気付けや」
「えー……」
そう言われても実感がわかないので困るばかりだ。そんな私を見てまたロボロさんはため息をついた。
rbr「じゃあさ、ゾムの事嫌いなん？」
「うーん……まぁ普通ですね」
すると突然肩を掴まれる。凄い剣幕で迫ってきたのでびっくりしてしまった。
rbr「ええか？それは恋や」
「え？」
思わず聞き返してしまう。そんな私を見て、彼は続けた。
rbr「嫌いではないけど好きでもない。普通って言う奴はだいたい好きやで」
「な、なるほど……」
でもこの人DT……
そんな話をしているうちに昼休みは終わってしまった。結局悩みが解決しないまま仕事へ戻っていく。
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czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みーのさん» ご感想ありがとうございます！！ご感動頂けた様でとても嬉しいです！！ありがとうございます！！ (11月4日 19時) (
レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みーの - もうゾムさんの犬系っぽい感じとかほんと最高でした…プロポーズするときとか、一回焦らされたような感じでこっちもドキドキしましたw プロポーズのとこめっちゃ涙流しました…小説お疲れ様でした…！ (11月4日 14時) (レス) @page49 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
czkuIGPD6aIdsxK(プロフ) - みなもちさん» ご感想ありがとうございます！！番外編でも引き続き力を入れて行くのでよろしくお願い致します！┏○ﾍﾟｺｯ (10月31日 17時) (レス) id: 669efb0b81 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - ものすごく面白かったです……！！！最初の出会いからプロポーズするまでの流れがとても完璧でした！！本当に大好きな作品です！！番外編も楽しみにしてます！！ (10月31日 16時) (レス) @page41 id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱいなぽー x他1人 | 作成日時：2023年10月22日 21時
