27 ページ7
Aと別れて数時間後。
「ノーマン。」
「はい？」
部屋に戻って、自由時間をいつものように一人部屋で過ごしていた時。
ステラが”お兄さん”と呼んでいた、施設の職員が入ってきた。
「時間はあるかい？何かやる予定はある？」
「いや、今日は本読もうとしてたくらいなので。何か用ですか？」
ノーマンの問いかけに"お兄さん"はふわりと微笑んだ。
「”お姉さん”がお呼びだよ。」
その笑みは、Λに来てから誰も見せない類の優しいもので。
ノーマンは驚きながらも、その笑みにAの笑みを重ねた。
そして、その言葉だけでノーマンは誰から呼ばれているのか分かっていた。
「・・・・・大丈夫なんですか？博士の許可なくこの部屋を出て。」
「博士の許可は取ってあるよ。実験のために君を連れ出すってね。」
「実験・・・・・？」
彼の言葉に、ノーマンは身構える。
それに気づいたのか、"お兄さん"は再び笑みを見せた。
「大丈夫。実験はただの口実だから。」
ほら、と出された手を、ノーマンは半信半疑で取った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フィルア(プロフ) - 道端のマカロンさん» コメントもご指摘もありがとうございます・・・・！修正させていただきます！！完結まで見守っていていただけると嬉しいです！ (2021年11月18日 14時) (
レス) id: 12393e8720 (このIDを非表示/違反報告)
道端のマカロン(プロフ) - 一気読みして、お気に入り追加させていただきました！次の投稿楽しみにしています！それから、｢ミネルバ｣ではなく｢ミネルヴァ｣が正しい名前ですよ〜(´▽｀ ) (2021年11月15日 18時) (レス) id: 785eafa2ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フィルア | 作成日時：2021年10月5日 17時
