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一方そのころ。
Λでは、脱獄と破壊の準備が整った。
何度も何度もバレないように話し合い、練りに練ったこの作戦。
後は破壊行動を始めるだけだ。
合図をするのはA。
Aだけが行っている検査の最中に始めることになっている。
『A。いつも通りにふるまう事。それだは忘れないで。』
作戦決行直前、ノーマンにそう言われたので、Aはいつも通りに数百メートル先にある的を銃で狙った。
パアン、と銃声が一発、真っ白い部屋に響いて、的のど真ん中を貫く。
視力の良いAだけが行う実験。
それが、この銃で長距離の的を射る実験だった。
Aはよく知らないがスミー曰く、視力検査も兼ねていて、視力の良い食用児の量産のために行われているのだとか。
そこまで知ってしまったAは、実験に対して腹立たしさしかない。
最初こそ、銃を使うことに抵抗を感じていたし、的は見えているのに不慣れさから手元がブレて的を外すこともあった。
でも、今は悲しいことに慣れてしまっている。
スコープ無しのハンドガンで5発連続で200ｍ先の的の中央を貫いた時は、研究員から驚きの声が上げられたものだ。
普段穏やかなたれ目の瞳は、いつものように鋭く光っていた。
「・・・・・流石67094。今日もパーフェクトだね。」
ガラス越しの研究員が手元の資料に何やらスラスラと書いている。
恐らく今日の実験のスコアだろう。
そうは言ってもいつものテストも、この実験も。
ここに来て以来フルスコア以外取ったことはない。
「67094。次の実験に移る。」
向こうの研究員がこちらにきて銃を変えるのがいつものパターンだ。
今日もそのパターンでハンドガンからライフルに変わる瞬間。
それこそが、防音室であるこの部屋の音が外に聞こえる瞬間だった。
パアン
Aが銃の交換に来た研究員の頭をハンドガンで撃ち抜いた。
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フィルア(プロフ) - 道端のマカロンさん» コメントもご指摘もありがとうございます・・・・！修正させていただきます！！完結まで見守っていていただけると嬉しいです！ (2021年11月18日 14時) (
レス) id: 12393e8720 (このIDを非表示/違反報告)
道端のマカロン(プロフ) - 一気読みして、お気に入り追加させていただきました！次の投稿楽しみにしています！それから、｢ミネルバ｣ではなく｢ミネルヴァ｣が正しい名前ですよ〜(´▽｀ ) (2021年11月15日 18時) (レス) id: 785eafa2ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィルア | 作成日時：2021年10月5日 17時
