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一方のムジカ達のアジトにいる、無事に脱獄できたレイは1人、照らされている明かりで、ミネルヴァからの暗号の解読を試みていた。
「レイ？」
「・・・・・・エマ。何だよ。早く寝ろ。明日も動くぞ。」
レイが居る部屋にやってきたのはエマだった。
ギルダ達と小さい兄弟達を寝かしつけていたはずだ。
ここにいるということは、寝かしつけは終わったのだろう。
レイの言う事に反し、エマは本を広げるレイの横に座った。
「それはレイもだよ。顔色悪いよ。」
「別に。俺は平気だよ。それより、これを早く解読して、ミネルヴァさんの所に行かないと。」
エマの心配をよそに、レイは再び本と向き合った。
流石にこれ以上無理されるのは、エマも心配だ。
こういう時、ノーマンやAだったらどうしただろう。
いや、それを考えても無駄だ。
ノーマンの場合は、ノーマンが言いくるめてレイをっ無理やりベッドに押し込むし、Aの場合ならレイは素直に言うことを聞いていた。
エマにはどちらも出来ない。
だから、出来るだけ優しく声をかけることにした。
「・・・・・一回休憩しよ？皆、レイの顔色悪い、クマあって心配って、弟達も言ってたよ？」
そう言われたレイは、動きを止めた。
そしてため息を吐くと、ポツリと話しはじめた。
「作業でもしてないと、ノーマンやA、他の兄弟が出荷される日を思い出すんだ。6年も頑張ってきたのに、大事な奴らを助けられなかった自分が情けなく思える。」
「レイ・・・・・。」
前髪をくしゃりと乱し、悔しそうな表情をしたレイの顔を、エマは見つめることしか出来なかった。
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フィルア(プロフ) - 道端のマカロンさん» コメントもご指摘もありがとうございます・・・・！修正させていただきます！！完結まで見守っていていただけると嬉しいです！ (2021年11月18日 14時) (
レス) id: 12393e8720 (このIDを非表示/違反報告)
道端のマカロン(プロフ) - 一気読みして、お気に入り追加させていただきました！次の投稿楽しみにしています！それから、｢ミネルバ｣ではなく｢ミネルヴァ｣が正しい名前ですよ〜(´▽｀ ) (2021年11月15日 18時) (レス) id: 785eafa2ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィルア | 作成日時：2021年10月5日 17時
