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「ただいまかえりましたー」




誰もいない高専の玄関で挨拶をこぼす。



いつもなら飛び出してくるはずの悟や傑もいない。



それもそのはず。



今は授業の真っ最中。2人の予定表を見てみれば、傑は2年生の座学の時間だし、悟は1年生たちと実践訓練のため学校にはいない。




「そうだ、傑が授業している教室の隣を通ろうっと」




そう笑みを浮かべて教室へと足を運ぶ。私の家は高専にあるわけではないが、私専用の部屋、というか物を片付けるのが面倒でそのままになっている部屋がある。



その部屋に行くには、いくつかのルートはあるもののどう足掻いてもどこかの教室の前は通るので、どうせだから傑の教室前を通ることにした。



私を求めている傑が私を見た時、どんな反応をするのか。



あの子がどんな表情を浮かべるのか私なりの回答を出して、傑がちょうど私の見える位置に行く。



すると、ちらと教室外を見た際に傑と私の目が合った。





「おいで、傑」





笑顔を浮かべてそう口パクで言うと、傑はハクハクと口を震わせる。



私はそんな傑を見て、颯爽と自分の部屋に戻った。さて、傑はどう私を迎えてくれるのだろうか。



しばらく報告書の最終確認のために目を通していると、コンコンと扉を叩く音。



私が返事をすれば、傑の猫撫で声が返ってくる。






「A。私、傑だよ。その、開けてもいいかな」



「いいよ」



「やった!A、ありがとう」





私を待ち侘びたように弾んだ声色。私が許可を出すと、すぐさま部屋の扉を開ける。



そこには蕩けた顔をする傑。



私が来い、と許可するまで、その行動すら傑は待ち侘びる。



パタン、と扉が閉まったかと思えば、私はこう口にした。






「可愛い傑。私にお前の証を見せて」



「はい」







傑が大事に大事に隠している首輪を見せろと言う。私がこの子に与えた愛の証。



傑は小さく返事して黒い上着を脱ぐ。すると、傑の赤い首輪が顕になった。私はその首輪に近づき傑の絶対に喜ぶことをする。



鎖を首輪につけてベッドに腰かけ、そして引っ張りながら「おいで」と呼ぶのだ。



キツくキツく、苦しくなるように鎖を引っ張る。そうやって段々私に近づいて来る傑は嬉々として私の足元へ座り込んだ。



そっと私の片足をその大きな両手で支え、甲にキスを落としてから目尻を下げて笑う。





「私のご主人さま、おかえりなさい。私ね、Aが帰ってくるまで一生懸命頑張ったよ」

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ゆかり(プロフ) - 次の作品のパスワード見たいので教えてください! (3月30日 23時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
- 私と手を繋ぐこと許してあげるとか夢主何様だよ爆笑 (3月8日 23時) (レス) @page6 id: 4a3a97ff3f (このIDを非表示/違反報告)
花ノ園(プロフ) - てんごくさん» 当方の作品を読んでくださりありがとうございます!まだまだ更新していくので今後ともよろしくお願い致します!真理に気付いてしまうとは、さては色々な作品を読み込んでおられますね? (3月5日 17時) (レス) id: e5dd021f40 (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - 花ノ園様!!!わたくしはッ、貴方のお陰でッ性癖が捻れに捻じ曲がってなんかもう、大変な事になっております本当に!!!元々、こういうのは、好きだったのですが…!この、神作を見てッ(これの前作読んだ後花ノ園様の作品を読み漁りました、幸せでした。)真理に気付きました (3月5日 16時) (レス) @page14 id: d31d16bd17 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ園(プロフ) - ふじさん» 続編が約2年後という超重鎮出勤で申し訳ないです....ページたっぷりで更新して行く予定なので、今後ともよろしくお願いします! (3月5日 15時) (レス) id: e5dd021f40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ園 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2024年3月2日 21時

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