不良学校 .【HQ】 (ページ25)

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転校して22日目ページ25

Aside

さっきの黒尾さんのパンチが効いているのか、とてもくらくらする。

一瞬も気がひけない

『…』

だけど今から降参なんてなんてできない。…いや、したくない。
私にも私なりのプライドがあるのだ。

今ここでゲームを終わらせたくない。

『(………勝ちたい)』

心の中で密かにそうつぶやく。

ゲームはゲームでもやるからにはやる。
やるからには勝ちたい。

負けるゲームなんてやりたくない。

…ほんと、厄介なことに巻き込まれたものだ。

研磨「…来ないの？」

『いきます…っよ！』

『(次は正面から行くのやっぱりバレてたか…)』

研磨さんに見破られていたが、別にいい。
バレたところで焦りはしない

喧嘩は表情に出た時点で状況が変わってしまう。

特に相手が研磨さん、だとね

『…』

私は研磨さんの目の前まで歩いて行きった。

だが、すぐに喧嘩をふっかけるのではなく、

『(ｸｽｯ』

＿＿＿＿＿笑った。

密かに笑ったのだ。

研磨「！！(ｿﾞﾜｧ」

殺気なんて出してない、むしろ出せない。

そう、ただの笑顔だ。

しかし、その笑顔がまたの凶器となる

・

研磨さんは今、隙ができている

『(今だ…!!!)』

研磨さんの一瞬の隙をつついて、私は研磨さんに回し蹴りをした。

研磨「うぐ…っｶﾊｯｯ」

流石に対応できなかったのだろう。

研磨さんは思いっきり腹を抱えて咽ている

そしてやがて研磨さんは跪き(ひざまずき)、倒れていった

『(流石にやりすぎたか…？)』

そんな不安が頭をよぎる

が、これもやはり心配などしている暇はない。
今まで黙ってみていた2人が動き出した。

どうやら、私の動きを観察していたようだ。

しかも、研磨さんがやられたというのに、焦っちゃいない。

至って冷静だ。

『(くそ…っ。厄介だな)』

こういう人が対応しにくいんだよ、全く

・