ちょっと。そこの・・ブルー。(ymxin)

＝ねぇ・４＝ ページ16

「やっ・・ゃんっ・・だめぇ・・」


「ふふ。
　慧は・・感じやすいんだね・・。」



「やっ・・。
　やだ・・やだ・やだぁ・
　もぅ・・やまだの・・ばかぁ・・」

おれは、山田をぐっと押して離れて

「やまだの・・はれんちばかぁー。
　もぉ、あっちいってっ。さわっちゃだめぇ。」



山田は柔らかい表情でおれのコト見ながら

「ははっ。
　もじもじ、はずかし虫の慧も可愛いな。
　・・ほら、そろそろ戻ろ？」

そう言って立ち上がって

おれの前に手を差し出すの。




おれは口をむってつぐんで

「むぅ〜。」

と少し不満げな声を出して

おずおずと・・もじもじと

山田の手の上にそっと手を乗せる。




乗せた手を

ぎゅっと握っておれは引き上げられて

山田の胸元へ倒れこんだ。



耳元で山田が優しく囁くの

「慧、好きだよ。安心して？
　どんなに、いじけ虫でも、はずかし虫でも
　オレは慧に、む“ちゅう”だから＿＿＿。
　ね・・“ちゅー”して・・いい？」



「うふふ・・。
　山田も・・韻ふんだの・・？
　・・して・・ちゅー。」



おれはそっと山田の首に腕を絡めて

キスを・・する。



「んっ・・んんっ・・ぅん」




階段下のスペースが

あま〜〜い雰囲気になって＿＿＿＿。




・・また、その甘い雰囲気を

ぽ〜〜〜んっとどっかへ・・

やっちゃう・・あの、元気な声が・・・






「やまだぁ〜〜〜〜っ。
　伊野ちゃん居たぁぁ〜〜〜〜〜？？！！」




おれは「ふふふふふ。」って笑って

山田はガクッとコケて



また、言った・・・




「ちょっっ。
　おいっ、そこの。オレンジィィ〜〜〜〜！！！
　また、アイツかっ、ちょっとこっち来いっっ！！」

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