ちょっと。そこの・・ブルー。(ymxin)

『ちょっと。ブルーは・・かまって虫。』＝ねぇ・１＝ ページ13

おれ、いのおは・・うふふ。

この前ね、山田と・・“両想い”になったの。

んふふ、嬉しくって・・にやにやしちゃうなぁ。




でも・・・。



恥ずかしくって、もじもじしちゃって

全然・・ちゃんと、恋人どう・し・・

ひゃ〜〜〜。恋人って言っちゃったよ〜〜〜ぅ。

・・と。

ふぅ。本当に・・恋人どうしみたいな事

できないなぁ・・・。





・・今、番組収録の休憩中。

楽屋で、山田が楽しそうに・・みんなとお話し中。

・・さみしいぃ。

さっき、「いのちゃんも話そうっ。」って

言ってくれたけど＿＿＿＿＿＿＿＿。




なんか、みんないると・・意識しちゃって

山田と上手く話せないし・・

みんなとも・・上手く話せない。




少し離れて・・おれね、

寝たふりしてるの。



いじいじ、いじけ虫。

もじもじ、はずかし虫。




・・やまだ・・おれに気付いて？

ねぇえ、こっち向いて？



・・やまだ、こっち来てくれないかなぁ・・・。

・・ふぅ。




パイプ椅子に座って、壁に寄り掛かって

寝たふりしてる・・。

薄目で・・山田を・・観察ちゅう。




・・・あっ。イイ事思い付いたぞっと。


知念がしてたコト・・まねっ子してみよう。

うふふふふ。



おれは、てけてけっと歩いて

みんなと話してる山田の横にいって

「山田・・？」って声掛ける・・。



山田は、みんなと話してた笑顔のまま

「何？いのちゃん。」


「・・ねぇ、山田。
　おれ・・おれね。うんと・・
　背中・・かゆいの・・かいて？」


「へ？・・背中？？」



「うん。背中・・かいて？」


そう言っておれは、山田に背中を向けた・・の。

・・あれ？あれれ？・・

おれが思ってた、反応とちがう・・ね？

山田、すぐに背中かいてくれるって思ったのにぃ。

・・どーして？

なんだか急に恥ずかしくって・・悲しくって

山田がなにも言ってないうちに

「もぅ・・いいっ。」

って・・おれ、走って

楽屋から飛び出したんだ＿＿＿＿＿＿。




ぷーんだっ。


・・もう・・もぅ、いいもんっ。



なんで？どうして？

背中・・かいてくれてもいいのに・・。



山田・・おれのコト・・あきちゃったの？

みんなと話してた方が・・楽しいの？



ぷんっ。みんなと楽しそうにお話ししてさっ。

なにさ、なにさっ。

もー山田なんって・・しんないっ。

やまだ・・のばかぁ。

ぷ―――――――んだっ。

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