友達の作り方 (ページ10)

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抱え込んでいたものページ10

熱さなんて、私には感じないのに。

なぜか心がポカポカと暖かくなっていく感覚がする

あぁ…これはドクター(彼)やダ・ヴィンチちゃんと一緒にいた時こそ良く現れる現象だ。

次には目から何か液体のようなものが溢れる感覚がし

視界がその液体によって歪んでいく。

そして頭に何かが置かれた感覚がある

それを置かれることにより安心感を得られるような
そんな感覚だった。

きっとおそらくこれはアキレウスの手なのだろう

アキレウスの方を見ると歪む視界の中で

彼がニコリと笑ったような気がした。

「ま、お前も一人じゃないしよ。
いつでも俺達のこと、頼ってくれても良いんだぜ
つーか、お前は何でも一人で背負いすぎなんだよ
なんだよ、俺達じゃ不満なのか？」

ううん、不満じゃないよ

そう、言葉にしたいのに出るのは嗚咽ばかり

目から溢れ出た液体はやがて頬を伝って落ちていく

息が上手く出来ない

袖で液体を拭っても止まることは無い

もはやどうする術もなかったが

アキレウスはただ私の頭を撫で続けるばかりだった

そしてその後、私はすぐに眠ってしまったのだろう

ケイローンかアキレウスのどちらかに運ばれたのか

気づけばマイルームのベッドの上に居た。

( _____アキレウス、ケイローン、昨日はありがとう )

( 少しはすっきりしたか？)

( そりゃもうバッチリとね )

( マスターのお役に立てて何よりです )