偽装恋愛 (ページ15)

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嘘１５ページ15

濵「じゃあ、乾杯」

A「乾杯！」

濵「お酒はお強いんですか？」

A「うーん…普通ですかね？人並みぐらい？」

濵「女性は普通が1番ですよ。」

A「そうですか～？」

濵「彼氏…もう吹っ切れました？」

A「えっ」

濵「あっ。ごめんなさい。嫌な思い出ですよね」

A「いえ、大丈夫です。そんな思い出すような思い出もなかったし」

濵「そうですか…」

A「そっそれに、仕事が忙しくて。彼との思い出も仕事の愚痴こぼしてたぐらいで…だから愛想つかされちゃったのかな…」

濵「…お仕事はなにしてはるんですか？」

A「仕事…ですか？」

濵「はい」

A「……警察です」

濵「っ！」

この女、自分が警察だってあっさり認めた。
酔ってんのかわからんけどもしかしたらすぐ落とせるかも知れへんな

濵「警察ですか！すごいですね！」

A「いや私なんか全然！」

濵「いやすごいですって！女性で警察官！大変やないんですか？」

A「…大変なことだらけですよ？」

濵「えっ」

女で警察官。それに今は潜入捜査官
大変やないか？と聞かなくても大変だと分かってる
それでも聞いたのは本音が聞きたかったからや

少しの沈黙のあと答えた彼女は
涙を流していた