呪い.18 ページ18
三途「Aｯ！」
貴「…！？」
Aが振り向く
Aの足が止まる
距離が、縮まる
驚いた様子のままピンクの宝石みたいな目を見開く
三途「やっ、と…会えた」
呟いたら涙が出そうになった
三途「会いたかった、、」
貴「さんずくん…？」
呼ばれると記憶が蘇った
あの数週間の、記憶
三途「名前で呼べよ…」
貴「…春千夜くん」
そう言った彼女は
笑いながら泣いた
三途「なんでなんも言わず行っちまうんだよ…」
貴「ケジメだったから」
涙を拭うその仕草ですら綺麗で
彼女のピンクのまつ毛が上下する
貴「君を忘れるための、ケジメ」
三途「なんで忘れようとすんだよっ…バカじゃねぇの」
俺のこと記憶から消してんじゃねぇよ
忘れようとしてんじゃねぇよ…
ずっと、、
覚えてろよ…
俺が呪いにかかったみたいに
…俺ばっかり、、ずるいじゃねぇかよ…
貴「…そうだね、バカだった。君のこと少しも忘れられなかったよ。春の呪いにかかってたからね」
Aが自分の唇を優しくなぞる
あの日のことをまた思い出す
昨日のことみたいに鮮明に
まるでそこにあるみたいにあの屋上の景色を
貴「私は弱いから直接じゃなくて人に頼んで伝えてもらったりしてさ…やっぱり君みたいに強くなれない」
Aの家にいた女から渡された封筒
入っていた彼女からの言葉
三途「…強くねぇよ。自分が呪いかけたくせに、俺の方が思い出して傷ついて…強くいられねぇよ」
彼女の面影を求めて染めた髪
今もつけてるネクタイピン
呪いがかかったみたいに
Aの事しか考えらんなくなって
三途「勝手に…いなくなってんじゃねぇよ…」
貴「…うん、ごめんね。ただいま…春千夜くん」
三途「……おかえり、A」
堪らず、彼女を抱きしめた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲良(プロフ) - 葵さん» ありがとうございました！沢山コメントくださって嬉しかったです！新作は悩み中です…作ったらぜひまた読んでください…！ (2022年8月8日 10時) (
レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 大好きです！完結おめでとうございます！春の呪いは私が消しましたっ！(そっとしといて下さい(泣))吐血するかと思ったら砂糖吐きました結構甘かった泣けるこれは泣ける！泣かなかった奴いるー？いねぇよなぁ！？号泣するぞぉ！(泣)末長くお幸せに新作出るかな？？ (2022年8月8日 3時) (レス) @page20 id: 353598eb19 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 葵さん» 私も好きです(？)またコメントいただけて喜んでます…！今後も楽しんでいただけるよう更新頑張ります！ (2022年7月27日 10時) (レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - あ…好きです((唐突の告白))どうしたらこんな神作が作れるか知りたいですわ…私頭ヒヤシンスですね！(?)何言ってるんでしょうね？分かりません。更新頑張ってください！応援していますっ！ (2022年7月25日 21時) (レス) id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 月宮莉夢さん» ありがとうございます…！その言葉が嬉しすぎて昇天しました…これからも末永くよろしくお願いします(？) (2022年7月13日 6時) (レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山口咲良
| 作成日時：2022年4月15日 20時
