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なんで?





ん?と思って隣に座ってる山下さんをガン見する。





『いや、その…臣も予定あるやろし…』





なんか耳を赤くしてる山下さんと、目の前でニヤニヤしてる直人さん。




『あのー、直人さんと山下さんって知り合いですか?』





『『え?』』






『プっ!』




またまたタイミングがばっちりで、今回ばかりは私も堪えきれずに吹き出してしまった。






『健二郎は、俺の遊び仲間なんだよ。
ダンスチームが一緒なんだ』





あー、なんか聞いたことあるな
ダンスが好きだって!
その繋がりで、あの生意気な岩田もここでバイトするようになったんだよね。





『へぇー!臣さんもダンスするんですか?』






あのイケ散らかした臣さんがダンスしたら……
想像しただけで、今すぐここで転げ回れるぐらい悶絶だよねぇ





『臣はしないかな(笑)まぁリズムに合わせて体は揺らしてるけどね』





なぁーんだ、つまんね。





『直人さーーーん!ちょっとヘルプ!』




お店に続くドアを開けて隆二さんが叫んだ。




『あっ、健ちゃん!久しぶり〜、オーダー取ってよ』





『アホか(笑)俺、もう帰るし…
んじゃ直人さん、これからよろしくお願いします』





『あ…うん。ほんとごめんね。また明日』




直人さんが眉毛を下げてて、私は何かすごく申し訳ない気持ちになった。





『ほな、帰ろか』





『はいっ!』





元気よくお返事をして立ち上がった。





『え?え?健ちゃんとAって?
どういう組み合わせ?え?』





なんか一人で喋ってる隆二さんが面白すぎる(笑)





『うっさいねん!お前は酒作っとけ(笑)』








振り返って隆二さんに言い返してる山下さんの顔が、思ったよりも近くてちょっと恥ずかしくなった。




なんでか分かんないけど…

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時

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