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健二郎さんと一緒に暮らし始めて半年
何でもきっちりしてる健二郎さんと、適当な性格の私。
その上、忘れっぽいし、どんくさい。
『置いてた場所に戻しとけよ』
なんて怒られる事は日常茶飯事で、頑張るけど三日坊主で終わっちゃう。
『そんな事してたらそのうち放り出されますよ?(笑)』
鼻で笑うコイツは、佐野玲於
やっぱりコイツも慣れてくるとこんな感じでムカつく。
『健二郎さんは優しいから大丈夫だもん!』
『A、健ちゃんキレたら怖いよ?
ほどほどにしとけ?(笑)』
カウンターの中から脅かしてくる臣さん
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『皆で私をバカにするの』
『ちょっと皆の気持ち分かるもん俺』
『え?健二郎さん、私の事放り出す?』
『それが可愛すぎて放り出されへんから困ってんねん』
ソファーに座る健二郎さんの膝の上にちょこんと座る。
『こういうとこな(笑)』
『健二郎さん』
『お前の面倒みれんの、この世に俺だけやと思うわ(笑)』
うん。
その通りだと思う。
『そやから、どこにも行かんといてな?』
うんうんと頷きながら健二郎さんの首に腕を回す。
『ごめんね。頑張るから…ずっと一緒にいてね?』
『当たり前やろ。Aは今のままでええねん』
な?
って健二郎さんが抱きしめながら優しくキスしてくれる。
こんなわたしを好きになってくれてありがとう。
『ね、今度のお休み、お出かけしよ?』
『ええけど……どこ行きたいん?』
『えっとねー、サイクリング!』
『よっしゃ!』
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今日はお休み、約束通りサイクリング!
『健二郎さーん、ちょっと待ってー』
少し先の健二郎さんに声をかけると、じろちゃんを止めて振り返って笑ってる。
今日のお天気のような爽やかな笑顔で……
健二郎さんめがけて、らぶちゃんのペダルを漕ぐ。
爽やかな風を感じて
この風のように、爽やかな恋をあなたと……
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fin.
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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時