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健二郎さんと一緒に暮らし始めて半年


何でもきっちりしてる健二郎さんと、適当な性格の私。
その上、忘れっぽいし、どんくさい。




『置いてた場所に戻しとけよ』




なんて怒られる事は日常茶飯事で、頑張るけど三日坊主で終わっちゃう。




『そんな事してたらそのうち放り出されますよ?(笑)』




鼻で笑うコイツは、佐野玲於


やっぱりコイツも慣れてくるとこんな感じでムカつく。




『健二郎さんは優しいから大丈夫だもん!』




『A、健ちゃんキレたら怖いよ?
ほどほどにしとけ?(笑)』




カウンターの中から脅かしてくる臣さん



.



.



.



.



.






『皆で私をバカにするの』



『ちょっと皆の気持ち分かるもん俺』



『え?健二郎さん、私の事放り出す?』



『それが可愛すぎて放り出されへんから困ってんねん』



ソファーに座る健二郎さんの膝の上にちょこんと座る。



『こういうとこな(笑)』




『健二郎さん』




『お前の面倒みれんの、この世に俺だけやと思うわ(笑)』




うん。
その通りだと思う。




『そやから、どこにも行かんといてな?』



うんうんと頷きながら健二郎さんの首に腕を回す。



『ごめんね。頑張るから…ずっと一緒にいてね?』




『当たり前やろ。Aは今のままでええねん』




な?
って健二郎さんが抱きしめながら優しくキスしてくれる。





こんなわたしを好きになってくれてありがとう。





『ね、今度のお休み、お出かけしよ?』




『ええけど……どこ行きたいん?』




『えっとねー、サイクリング!』




『よっしゃ!』





.



.




.




.

今日はお休み、約束通りサイクリング!




『健二郎さーん、ちょっと待ってー』




少し先の健二郎さんに声をかけると、じろちゃんを止めて振り返って笑ってる。



今日のお天気のような爽やかな笑顔で……



健二郎さんめがけて、らぶちゃんのペダルを漕ぐ。


爽やかな風を感じて



この風のように、爽やかな恋をあなたと……



.





.






.


fin.

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時

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