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キスばっかりしてふらふらになって
夕食の時間までベッドで仮眠する。
もちろん、同じベッド。


『……て、A?』



『んーーー』



『起きて(笑)メシ行こ』



【メシ】でぱっちり目が覚めた(苦笑)
色気無さすぎて勝手に1人で落ち込んじゃう。



隣のホテルまで ぶらぶら手を繋いで歩いた。


『静か〜』



『俺らには似合わんな(笑)』



そうそう。
甘い時間もあるけど、私達はわちゃわちゃしている時間が多い。
だからこそ、こういうのってドキドキするんだよ。
もしかして健二郎さん、わかっててココに連れてきてくれたのかな?

だとしたら、ものすごい策士
もちろん、いい意味で!



美味しい夕食を食べて、ちょっとお散歩して
コテージに帰ってきてベッドに寝転がりながら明日の予定を確認する。
といっても、健二郎さんが考えてくれるんだけどね。


『行きたいとこあったら言うてや?』



『ソフトクリーム……』



『また(笑)?まぁええけど……そしたら、ソフトクリーム行って、帰り道で気になるとこあったら寄るでええか?』



『うん!』



健二郎さんの大きな手が私の頭をわしゃわしゃと撫でる。



『健二郎さん』



『どしたん?』



『ありがとう。私の彼氏になってくれて……』



『なんやねん(笑)そんなん俺のセリフやしな』



二人で照れて視線を絡ませる。
ゆっくりゆっくり近付いてきた健二郎さんが、顔を少し傾けて……
それに合わせて私も静かに瞼を閉じる。




甘いキスから深くなって
いつの間にか健二郎さんが私に跨がっていて
大きな手と赤い舌が私の身体を這いまわる



繋がって、翻弄されて幸せって思えた。




一度入ってしまえば、恥ずかしさは前とは違う。
二人で露天風呂に入って星空を見上げた。



『すごーい。星、いっぱい』



『ほんまやなぁ』



『こんなとこで暮らしたいな。おばあちゃんになったら……』



『そやな。ええとこ探しとくわ』



え?


隣の健二郎さんを見ると、優しい顔で笑ってて、幸せすぎて泣きそうになった。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年10月1日 0時

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